突然だが、我が家のインターネットと電話回線がハリケーンの
翌日からダウンしてしまった。
いろいろ画策したものの、復旧までに早くても一週間以上かかる
とのこと、今日は図書館からの投稿である。
前回書いたように昨日(8/29)は当直、しかも24時間勤務だった
ためくたくたになった。
ニューヨークへハリケーンが上陸したのは20年ぶりとのことで、
みな過剰ともいえる反応をしていた。
おかげで予想よりもはるかに少ない被害で済んだのはよかったが。。
その間公共交通機関は全てストップし、そのため出勤は
チーフレジデントの車に乗せられ護送、帰りはもちろん自費で
タクシーだった。
ニューヨーク市内沿岸の病院は洪水に備えて一時的に閉鎖し、
それらの病院からは入院中の患者が山のように送られてきた。
その数一晩になんと60名!
歩ける患者は数名まとめて一台の救急車へ、その他は各患者一台
の救急車でそれぞれ搬送されてきた。
同僚によると、病院前には一時20台もの救急車であふれかえった
そうだ。
それに加え、気圧の変化で具合が悪くなった救急患者も次々に
運ばれてきたため、病院は完全にお祭り状態。
院内の会議室や検査室などは次々に臨時病棟へ早変わりし、結局
自分に限らずレジデントは週末総動員になってしまった。
幸い停電や洪水には見舞われず、また大きなトラブルもなく経過
したのはよかったが、これまで救命センターで働いてきた自分
にも経験したことのないような未曽有の忙しさだった。
さて、今回のハリケーンの影響でわが病院は多大な臨時収入を
得たようだ。
オバマ政権によるメディケア報酬カットに伴い病院の財政が
悪化し、最近では閉鎖や他病院との合併さえもうわさになって
いたところだったので、勤務は大変だったもののレジデントの間
ではハリケーンに感謝する向きが大きかった。
風が吹けばおけやが儲かるではないが、ひとたび災害が起こると
役に立つ医者とはなんとも因果な職業だと思ってしまうのである。