今日はどう森のダイレクトですね!
12時から配信なので、その前に
ちょっとブルーになるかもしれない話を書いておこうかと。
なので、ブルーになりたくない!
という方は、また後程別記事に来ていただけると幸いです。
では、早速。
先日放送のあった「ザ・ノンフィクション」をみました。
この番組、フジテレビの割に(失礼)興味深い。
内容は実際に起きている出来事を追う、ドキュメンタリー。
過剰な演出もなく、淡々と事実が語られていく。
(もちろん、それが本当にリアルかフェイクかなんて
一視聴者には区別の付けようもないのですけどね。)
そして、今回食い入るように見た題材は
「人殺しの息子と呼ばれて…」。
前後編で2週にわたっての放送だったのですけども。
これは…すごい。
どこを切り取ってもすごい。
人殺し、というと、どの事件を思い浮かべますか?
世の中、殺人事件は数多くあって、
なかなか一つだけには絞れないと思うのですが。
今回、登場されたのは
北九州連続監禁殺人事件の犯人の息子さん。
※ここで、「なに、その事件。知らないなぁ」と思った方。
ググらないでくださいね。
多分、後悔すると思います。
と、注意書きを書きたくなるほど、凄惨で残酷な事件です。
当時、メディアは報道に自主規制をしたほど…。
ググらず済むようにざざっと書いておくと、
主犯の男が、とある一家を言葉巧みに洗脳状態にし、
お互いを憎み合わせて最終的に殺させる、というもの。
しかも自分は手を汚さない…。
殺人事件は、どれも悲しく、許せないものですが、
この事件は、とにかく主犯格の男に対しての
腹立たしさがあふれます。
今回の番組を見ていて驚いたのは
「昼の時間にこれ、よく放送したね!?!!?」
ということですね。
何気なくテレビをつけていて、これが始まった人はかなりの
衝撃だったのではないかと思います…。
続いて驚いたのは
「息子さん、よく出る気になったなぁ」
ということ。
これは、番組の中でも本人がおっしゃってましたが
「文句を言うなら、まず今の自分を知ってからにしてほしい」
ということでした。
これには、なるほどな、と。
元々犯罪者であったのならばともかく、
この方は被害者だと思うですけど、
それでも「お前の親は人殺し」というレッテルを貼られて、
厳しい生活を強いられたと…。
そしてそれは今もなお、続いている。
うーん。
この辺がなぁ。
なんで虐待を受けて育った子どもが
好奇の目にさらされるんだろう。
それだけではなくて、
例えば片親家庭に育つ子どもに対してもそうだし、
親御さんのお勤め先へのイメージだったりもそうですけど。
格差、というか、差別というか…。
そういうのってなんとかならないのかなぁ。
ただ、今回の番組でご本人の話を聞きながら考えていたのですが。
通常行くはずの小学校に行ってなかったり
そもそもごはんもまともになく、
戸籍すらなかったって話だったので。
その状態の子どもが、同級生として学校に来ていたら
家庭環境はそれぞれ違うとはいえ、
違い過ぎて難しいこともあったかもしれないなぁ、とは思いました。
こんなこと書くと、誤解されそうですが、
色眼鏡で見ているわけではなくて、
同級生として、もしくはその同級生の親としての立場になった時に
事実を知る、知らないは関係なく、
「あれ?なんか変だな」
と思うことはありそうだな、と思った次第です。
もしかすると、事実をきちんと把握しているほうが、
対応できることもあるかもしれないですね。
…対応する側の個々の資質による部分なので、
判断がむずかしいところではありますが。
ご本人は本当に大変な思いをされたし、されてるし、
これから少しでも幸せな時間を過ごしてほしいと思います。
子どもが罪を犯した場合には、親に責任は発生すると思います。
けれど、親が罪を犯した場合に、子どもに罪はないのだから。
続いて。
「母親からの手紙が怖い」
ということ。
ただただ、遠く離れて暮らす母親からの手紙、というのであれば、
きれいな字で、かわいいイラスト。
とても微笑ましい内容だし、温かみにあふれている、と思う。
けど、これが自分が殺しかけた子どもへの手紙なのか、と思うと
ゾッとした。
もちろん、番組では一部しか取り上げていないのだろうし、
全部を読めば、母としての気持ちをもっと理解できるのかもしれない。
でも、現時点では…。
殺しかけた、といっても、
自分の意志ではなかったということだし、
もう今更責任を感じても償いようが無い、
ということからの内容だったのか…。
もしかすると、乖離性障害とかなのかな?
人格が崩壊してしまっているのかもしれないな、
と思ってしまいました…。
この母親に対しては、事件当初から
主犯と同等に処すべきだという意見と、
擁護派の意見に分かれていました。
結局、裁判では、父親は死刑。
母親は無期懲役になったので、
罪の重さとしては、母親の方が軽い、ということになったのですが。
アタシ自身は、それが妥当だと思います。
母親は父親に洗脳され、奴隷として言うことを聞かざるを得なかった。
この事件のことをそう受け止めているからです。
しかし、事件としては
母親の擁護的な立場になるのかもしれないですが、
子どもから見た母親としては…。
さっきも書いたけど、
「そうせざるを得ない状況だった」
としてもやはり最低だと思います。
旦那がダメなんだから、自分がなんとかする。
子どもが生まれた時点で、その方法を考えてほしかった。
いやいや、分かってますよ。
言うは易し。行うは難し。
実際のところを知る由もないのですけど、
そういった「努力の跡」というのが全く見えないんですよね…。
だからこそ、今回の番組でも、このお子さんからは
父親へは呆れと諦めの感情。
母親へは憎悪。
が感じられた気がします。
と、いろいろ書きましたが。
いろんな意味で衝撃だった、ということが伝わりますと幸いです。
本当に、息子さん、そしてご家族のこれからの人生が、
幸せなものでありますように。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。