おはようございます。
今朝はちょっと気になっていることがあって。
ちょっと書いてみますけども。
「アミューズトラベル」ってご存じですか?
今現在は、ホームページも閉鎖されている旅行会社です。
11月の初めに、ニュースをにぎわせた会社です。
どんなニュースかって…
こんなニュースです。
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「万里の長城遭難事故」
同社の主催した万里の長城付近の山をめぐるツアーで、日本人客3人が低体温症で死亡する事故が発生。
社員に現地の下見をさせることもなく、山間部に入るにもかかわらず、添乗員に衛星電話を持たせず普通の携帯電話だけを持たせ、結果、遭難・死亡事故が発生した。
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という話です。
しかし、この会社、実は以前にも同様の事故を発生させている。
それは以下の通りです。
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「トムラウシ山遭難事故」
2009年7月に、同社が主催した大雪山系を渡るツアーにおいて、トムラウシ山で悪天候により遭難し、ツアー参加者7名と、ガイド1名が低体温症により死亡する事故が発生。
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という事故。
これが起きた後も営業できる日本の法律にびっくりするよね…。
そもそも、アミューズってのは、ちょいと危険な場所でも、特に審査なしにおおよそ誰でもいけちゃうっていうツアーを組みまくっている旅行会社だそうだ。
アタシはアウトドアには興味はないけど、過去に近所の山に登っただけでも、
うひゃー、夏なのにサム!!!
と思った記憶があるほどに、山の上の天候というのは地上とは違う。
そして、過去のキャンプ経験を思い出せば、やはり山の上というのは、とても天気が変わりやすい。
晴れてて風が吹いて気持ちいー!
と思っていたら、その風が雨雲をいつの間にか運んできて、大雨に変わる。
山とはそういう場所だと思っている。
そんな危険な場所だとわかっていても、山へ人が登り続けるのは、やはりなんとも言えない達成感が第一なんだろう。
まあ・・・上記2件の場合に、「山は危険な場所」だという表記があったかどうか、また、失礼ながらも参加者の方々にそういった認識があったかどうかは正直不明。
もちろん、責められるべきはツアー会社であるのは間違いないです。
「こういう山に登れますよ」
という広告をだし、興味を持つお客さんがいた時に、
「この山にはこういう危険が伴いますが、それでも行かれますか?」
という確認があったかどうかって大事だろうけど、まあ…普通に考えて、言わないよな…。
そもそも、ツアー会社が、「危険を想定」していなかったとしか言いようがない事件だし…。
でも、二度目が起きてる事には心底びびる(汗)
え、11月初めの事件をなぜ今頃書いてみているのかというと…
叔母がね。
ここのツアーをよく利用してたみたいで…。
トムラウシ山の事件で亡くなったガイドさんは一緒にツアーに行ったりもしてたみたいで…
そして…
12月にアミューズのツアーに参加予定になってたみたいで…
まあ、この叔母は、登山歴もあるし、このツアー自体は高い山に登るわけでもないのですが…
今現在のアミューズ社がどうなってるのか気になって。
最初に書いたように、Webページは閉鎖中らしいですけど、
ググってみたら、こんな記事を発見。
http://mainichi.jp/select/news/20121107k0000m040122000c.html
11月一杯は、募集型ツアーを中止。
12月以降は対応検討中…
(;・д・) けんとうちゅう?
それにしても不思議だ。
これだけの事故が起きても、会社はあるのだ。
会社があれば、当然、ツアーも組まれるだろう。
ツアーの募集があれば、参加したい人もいるのだろう。
そういう人は、上記の事故の話を聞いても、
「山ではそういう事故もある」
「自分の安全への準備がしっかりしていれば大丈夫」
という他の参加者の思いがそこにはあるのだと思う。
いわゆる
「自分は大丈夫」
ってやつだ。
もちろん、その「大丈夫」は、過去に登山してきた経験からくる真実かもしれないし、
もしも実際に何かあっても、それはそれとして「割りきれる」意味での「大丈夫」かもしれない。
それを否定する気はないけれど、やはり、なるべくなら参加してほしくない。
しかし、叔母も、上記のようなことを言っていた。
「死ぬときはどんな場所でも死ぬしね」
・・・まあ、そうなんだけどさ…(汗)
アミューズ社の全体が悪いとも思わない。
楽しく登山して、いい思い出をつくったお客さんだってきっとたくさんいると思う。
実際、叔母がお世話になっていたガイドさんはとても親切で、頼れる人だったという。
だからこそ、またその会社でのツアーに参加しようと思ったのだろうし。
万里の長城の事故はまだ詳細をアタシが把握してないけど、トムラウシ山に関しては、参加者の危険度の認識不足と、予想以上の天候の悪化もあったと思う。
まあ、そこに関しても、ツアーを組む会社の管理が足りていなかったと言えばそれまでの話なんだけど。
・参加者へは説明不足
・天候は安全を優先しなかった
「天気が悪化するかもしれない」
と言う可能性は、山に登るひとなら常に考えることだと思う。
お金が発生してしまうことに関しては、「安全」よりも「お金」が優先される場合が多々あってしまうんだろうとも思う。
でも、今後、そうであってはいけないんだと認識してほしい。
認識してツアーを組んでほしいし、参加してほしい。
結局12月になり、今まで通り営業されるのか、それとも中止になるのかはまだわからないけど、叔母の身がとにかく心配だ。
結局何の話かわからなくなってきましたが、
亡くなられた方のことを悪く言うつもりは全くありません。
心の底からご冥福をお祈りしております。
ところで…
「とむらうし」
と打って、変換かけたら
「弔う死」になったのですが…
これってトリビアになりませんかね?
※本来はアイヌ語で「花の多いところ」もしくは「水垢の多いところ」をさすそうです。
ちなみに、当て字では「富良牛山」と書くそうですよ。
大雪の奥座敷、と称され、日本百名山に選定されているそうです。