
たぶん、誰もが一度は通る道、なのかなぁ?
アタシも、小学校のときにめちゃめちゃ考えた。
どうせいつかは死ぬ。
どんなにお金持ちになろうと、どんなに家族が増えようと。
だったら、人は何のために生きていくんだろう。
一生懸命生きたって、結局何もかもが無に還って行く。
そう思ったら、何もかもがむなしくなって、早く死にたいと思うようになった。
その頃のアタシは、毎日、どうやって死ねば、人に迷惑がかからないのか、そればっかり考えてた。
アタシ的結論は、でた。
後はそれをどうやって実行するか。
それが問題だった。
そんなときに、声をかけられて、芝居の世界に入った。
あの時、芝居の道に入らなかったら、多分死んでた。
あの頃はまだ、「鬱」なんて言葉がなかったけど、おそらく「鬱状態」だったんだと思う。
でも、今のアタシは生きる意味を見つけた気がする。
人が生きるのは、「誰かのため」だ。
もちろん、自意識過剰な話かもしれない。
でも、誰かが、自分を必要としてくれているから、生きていくのだ。
誰もいない世界でなら、生きる理由などない。
「誰か」がいるから、生きていける。
そう、ただ一人でも、「誰か」がいれば。
その「誰か」のために生きていく。
家族なんて関係ない。
友達なんて関係ない。
恋人なんて関係ない。
目の前の他人なんて、もっと関係ない。
そう思う人は、本当に関係ないのか、よく考えてみてほしい。
あなたを支えてくれているのは誰なのか。
誰かが作った服を着て、誰かが運転する乗り物に乗って、誰かが建てた建物で生きている。
誰かが作った食べ物を食べ、誰かが作った映像を見て、誰かが作った布団で眠る。
その誰かに、きっとあなたも何かを返している。
生きることはそういうこと。
中でも大切な人がいれば、なお素敵だ。
恋人、家族、友達。
生きることに、「付加価値」が備わってくる。
貴方のしたことで、誰かが笑ってくれる。
貴方のしたことで、誰かが泣いてくれる。
そんな素敵な日々が送れる。
だから、アタシは、
「人は誰かのために生きている」
と、思っている。