北海道、様似で育てられる完全放牧牛のジビーフ。

 

ジビーフ”タッキー”のサーロインとヒレを運良く手にすることができました。

 

 

ジビーフ“タッキー“は経産牛ではなく、雄でしかも種牛です。

いままでいただいてきたジビーフのほとんどがタッキーの子どもということになります。

 

昨年北海道の様似に研修に伺ったときに、

奈緒子さんにあのひとまわり大きいのがタッキーだよ、

と教えていただいたのがつい最近のことのようです。

あのときはタッキーが出荷されるのはもっと先の話だの思っていたのですが。

 

種牛を食べるというのは本当に貴重な経験です。

奈緒子さんと新保さんの、命を尊重し、少しの無駄もなく食べきるという強い思いを感じます。

 

届いたお肉は真っ赤。ヒレにすら弾力があります。

熟成をかけ、骨から外してあるので、どんどん酸化がすすんでいきます。

 

 

今日が味のピークとのこと。

 

低温で火入れと保温を繰り返して焼いてみました。

仕上げはアロゼで。

焼いたらもっと水分でビシャビシャになるかと思っていましたが、

噛み締めてグッと旨味が出るぐらいに調整されていて、

手当ての素晴らしさを痛感しました。

 

 

熟成ヒレ肉。

 

 

こちらがサーロインです。

 

本来ならシェフの手に渡り、

多くの人を喜ばせていたであろうタッキーの熟成ヒレ肉とサーロイン。

 

いろんな思いを馳せながら、今日はタッキーを大切にいただきます。