娘の挑戦の横で、私も学んだ4週間
4週間にわたる音楽コンクールが終わった。それと同時に、私のボランティア活動も終了した。娘と一緒に私も頑張ったぞ、と少し誇らしい。そして何より、とても貴重な経験になった。舞台の上ではなく、その舞台を支える人たちの姿を見ることができたからだ。このコンクールを中心になって運営しているのは、主に本職を退職した年配の方々である。準備期間から本番の4週間、さらに後片付けまで含めると約2か月。傍から見ていても、その忙しさはよく分かった。驚いたことに、運営に関わる方々の多くは忙しすぎて、同じ時期に行われたシドニーシンフォニーオーケストラのコンサートにさえ行けなかったそうだ。責任者のジョンは言っていた。「この街の子どもたちのためになるし、街全体にとっても良いことだからね」運営スタッフの多くは70歳を超える大先輩たち。それだけの時間と労力を地域のために注いでいることに頭が下がる。そして、皆さんの経歴がまた面白い。私はチケット売りを、退職したお医者さんと一緒に担当した。博識な方で、音楽、歴史、医療、何を質問しても丁寧に分かりやすく説明してくださる。お客様の波が去ると静かになるので、本を取り出して読書を始める。その日読んでいたのはクリケット選手の自伝だった。別の日には、このコンクールの責任者のジョン、彼は元ピアノの調律師だ、そんな彼とチケット売りをした。彼のしてくれる話はピアノの調律の話、コンクール運営の裏話、苦労話など、どれも興味深いものばかりだった。しかも「コンクールが終わったら君の家のピアノを見に行くよ」と約束してくださった。また、審査員の隣に座り、賞状を書く仕事も経験した。その時ご一緒したのが、ポルトガル出身の若いフルート奏者デービッド。とても優しく、少しシャイな雰囲気の人だった。審査中は一人ひとりの演奏に真剣に耳を傾け、誠実に評価していた。その姿勢にとても好感を持った。忙しかった4週間だった。けれど娘の成長を見ることができただけでなく、地域のために力を尽くす人たちと出会い、多くの話を聞き、多くのことを学ぶことができた。娘のコンクールは終わった。でも私にとっては、音楽だけではない大切な学びをもらった4週間だった。家族の話『自分の曲で挑んだ初めてのコンクール』前回、娘が作曲した曲のリハーサルの様子を書いた。『直されるのはいや!これは私の作品だから(そのこだわり、将来有望?)』娘が弦楽器のアンサンブル曲を作…ameblo.jp『直されるのはいや!これは私の作品だから(そのこだわり、将来有望?)』娘が弦楽器のアンサンブル曲を作曲した。そしてその曲が、なんとコンクールで上位4位以内に選ばれた。親としては「え、それって結構すごいやつでは?」と何度も確認…ameblo.jp『数学より強いもの(秋休みの兄妹時間)』秋休みの間、息子と娘は普段より一緒に過ごす時間が長い。4歳違いのふたりは、親から見ても仲が良い。ある日、息子が新しいゲームを買ってきた。どうやら一緒に遊ぶ…ameblo.jp