メインストリートでの一件があってから
私は、派手にやりすぎたせいか
近辺の語学学校の日本人生徒の中で有名になっていた。
ケアンズにある・・(今でもあるのかわからないけど)
プレイペンというクラブにリュンと2人で行ってみた。
水曜日は、レディースデー。
女性は、入場料が無料。
ドリンク1杯タダ。
一杯だけ、飲んでストリップを見よう!!
そういう話で張り切って行った。
行ってみると
日本人のワーホリの子やスチューデントの子で
溢れ返っている。
ここは・・・
日本か!!
つまんねぇ・・・。
正直、そう思った。
ストリップが始まるまでの間、
周りの人間は、飲んだくれているか・・・
ダンスをしている。
私とリュンは、ソファーに座り
飲んだくれていた・・・。
私もリュンも学生じゃないし・・羽振りがいいから
結局、ガンガン飲んで・・・100ドルは使ったかな・・。
飲んでいると冴えない日本人の男の子が
私に話しかけてきた。
タカ「あのぅ・・・。」
じゅん「あ”??」
不機嫌そうに答えた。
タカ「じゅんさんですよね??」
じゅん「そうだけど。あんた、だれ?」
タカは、フルネームとメインストリートにある語学学校の生徒だと名乗った。
じゅん「何のよう??」
タカ「ボクの友達のドイツ人が・・実は、あなたのファンでして・・・。」
じゅん「ドイツ人??」
タカは、遠くにいるドイツ人にこっちにコイと手を振った。
ドイツ人が近づいてくる。。
じゅん「あ!!この間の!!」
タカ「ハイ!!覚えててくれたんですか??」
じゅん「イヤ、あんたは、知らない。」
タカ「スミマセン・・」
私は、彼にこの間のお礼を言った。
タカ「英語が堪能なんですね。」
じゅん「英語が話せないなら、こっちにくんな!!といいたい。」
タカ「スミマセン・・。」
タカは、謝ってばかりだ。
ドイツ人のオリバーは
あの時、私が警察に説明した由美の事情なども
一番近場で聞いていたから
由美の安否と彼らの卑劣さについて
一生懸命、語りつくし。
私のとった行動に感動したと言った。
そして、なぜだか・・・
デートに誘われた。
リュンは、隣で笑っている。
見た目は、27・8歳だけど・・・
話を聞くと20歳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見えないのですが・・・。
でも、徴兵制で鍛えられた身体は日本人にはない魅力で
とても、セクシーだった。
顔もソコソコいけている。
しかし!!私は、恋愛をしに来た訳ではない。
丁重にお断りをした。
タカは、上手には話せないけど
一生懸命、たどたどしい英語で話に参加している。
タカが私に提案をした。
タカ「それなら、友達にだけでもなってもらえませんか??」
私は、考えていたが・・その横でリュンがOKと返事をしたw
お前!!
まぁ、オリバーは・・確かにあの時助けてくれたし・・・
タカもナカナカ大人しくて冴えないけど・・・いい奴だ。
じゅん「OK」
その返事で、タカは・・・
一緒に来た、たくさんの同じ日本人の学生を呼んだ。
ぇ??この人たちもかよ!!
まぁいい。。。
タカ・ルミ・カオリ・エミ・オリバー・ヒロシ・・・6人のお友達が出来てしまった。
この6人は、とてもいい子だった。
オリバーから全ての事情を聞いて
由美と仲良くなりたいと思ってくれていたらしい。
由美にも、友達が出来る。
この子達の英語は・・・グダグダだけど・・・
一生懸命に話そうとする努力が見られる。
オリバーが早口でジョークを言って
私とリュンが笑うと・・・・
絶対、理解してないだろうな・・・と思う反応の悪さで・・
皆も合わせて笑う。
メモを取り始めている子もいる・・・
何を書いているんだると見てみたらw
カタカナで自分の耳に聞こえた文章を書いているw
それもw間違ってw
ああ・・、でも・・そう聞こえてるんだなと思って
私は、ノートを奪い 英文で書き直してあげた。
カオリ「あ・・ありがとう!!w実は、何て言ってるか理解出来てないから・・
一応、笑うけどw家に帰って調べてみるんだw」
じゅん「頑張ってね。勉強。」
これだけ、たくさんの日本人に囲まれて
この子達は、話せるようになるのだろうか・・?
それでも、この子達は頑張る努力をしているから
話せるようになってほしいなと素直に思った。
オリバーの提案で
今週の日曜日に皆でバーべQをする事になった。
由美も連れてきてね?
皆が由美と仲良くする事を楽しみにしているようだった。
家に帰り、私は由美にバーべQの事を電話で話した。
喜んでくれると思っていたのに
由美は、戸惑っていた。
よくよく、話を聞いてみると
オリバー達の学校に・・あいつらも行っているから
怖いと言っていた。
それでも、私は・・由美に私がいるから大丈夫と言って
連れて行くことにした。
由美は、私とリュンのことだけは、信用しているから
リュンもくるならいくと言った。
リュンが居ると、身体の心配も半減するらしい。
少しの不安で、由美は過呼吸になるから
リュンの存在は、大きい。
日曜日、由美の車で3人で彼らの家に向かう。
買い物とかは、全て用意しておくから
手ぶらでくるように言われていた。
私達、3人が来ると
彼らは、クラッカーを鳴らし・・
お出迎えしてくれた。
タカが真っ先に由美の所に来て
右手を差し出した。
タカ「タカです!!宜しくお願いします!!」
そして、深く頭を下げた・・。
ネルトンか!!!
でも、由美はクラッカーには驚いていたものの
タカの誠実な行動に、テレながら笑って握手をした。
サトシもルミもカオリもオリバーもエミも
順番に握手をして自己紹介した。
由美は、本当に嬉しそうだった。
私は、もう少しで日本に帰る・・・
由美が私の手から離れていくのがわかる。
でも、それでいい。
皆に囲まれて笑っている由美は、とても素直で可愛い顔だった。
リュンもそんな由美をみて
私に頷いた。
雲一つない青い空・・・
肉は、硬くておいしくはないが・・・
私や由美やリュンを招待してくれた
心が嬉しくて、すごく楽しかった。。
先々、由美が病気を克服できたのは
きっと、この子達が支えてくれたからだと思う。
私という人間は、人の良いところを探すよりも
人の悪いところを先に探してしまう。
人は、裏切るから。
裏切られるぐらいなら
先に裏切ってやろう。
嫌な子かもしれないけど、私は素直だ。
私は、偽善者じゃない。
自分を傷つける人間は、許さない。
だって、傷つけれてるような事を私はしていないという自信がある。
でも、自分に親切にしてくれた人間には
それ以上のことをして返したい。
どんな細かい事だって
してもらって当たり前だとは思いたくない。
貸しは、作りたくない。
かといって、人に期待しない分
見返りは、求めない。
人に対して厳しく物事を考え行動するのなら
少なくても、それ以上に自分に厳しく物事を考え行動したい。
私がオーストラリアから日本に帰る一日前・・
リュンが私に言った。
「あなたは、普段とても冷たい目をしているけど
私を見る目は、とても温かかったわよ。
あなたから、私に連絡をしてくる事はもうないと思うけれど
あなたは、私の事が大好きだった。
私も、あなたの事が大好きだから
これから先、あなたが幸せに生きていける事を
どこに居ても祈っているわ。」
そう、私はリュンが大好きだった。
自ら、連絡をする事はないと思うけれど
私もリュンには幸せになってもらいたいと思っている。
なぜなら、あなたも普段すごく冷たい目をしているのに・・
私を見る目は、とても温かかった。
私の事が大好きだった。
お互いの生き様を語り合った事はないけれど
きっと、あなたも私と似た経験をしているはず。
自分にも厳しく、人の事も甘やかさない。
誰よりも自分を信じているにおい・・・。
同じにおい・・・・。
だから、何人ものシェアを希望した人の中から
リュンを選んだ。
あなたは、今どこで何をしているのかしら・・・。
いつかどこかで、バッタリ会えたら
私は、すごく嬉しいな。
由美は、私がオーストラリアから帰る日
泣きながら「いかないで~」と言っていた・・・
イヤイヤ・・不法滞在はしないですよ・・・
誰だって!!
オリバーは、最後まで
口説いてくれていたけど・・・・・・・
無理だから!!
皆が空港まで送ってくれた。
涙・涙・涙・・・の中・・・・・
私とリュンだけは・・・泣かないで大爆笑していた。
リュンと私に
最後の言葉は、必要ない。
いつか、どこかで
きっと、ばったり会うはずだ!!
あの日から
私のこれからの人生の楽しみの一つになっている。