姉の一声で決まった手術ですが、世の中はコロナ コロナ。
緊急事態宣言が発出され、病院は不急の手術を控え、ICUや病床のの確保に・・・
色々な病院の院内感染のニュースも伝えられてきて、手術はしばらく見送ることにしました。
緊急事態宣言が解除された最初の診察日に手術日を決定しました。
骨盤の手術はかなり出血するのだそうです。
その為 手術の時輸血する自分の血液を溜めて保存します。
400ccを2回 2週間にわたって採血します。
それから1週間後に手術にしても、最低3週間の準備期間が必要になります。
なにより大きな問題として生物学的製剤のコセントレックスを断薬しない。
4週間に1回のコセントレックスをそのまま続けるには、注射後2週間目を狙う。これを逃すと手術はまた1ヶ月見送りになります。
お盆の手術は、病院も手薄になるだろうから避けたい。
そう考えて行って 一番近い手術日が9月1日と決まりました。
さあ、ここから準備です。
まず、自己血貯血。
私の場合これが大変でした。
とにかく採血できる血管がない。
1回目
午前中は普通の外来での血液検査。
試験管4本ですが、神の血管1本は午後の貯血のためにとっておいたから、なかなか採れない。最後は手の甲でやっと4本とりました。
本番の貯血のための採血は 神の血管を使ったのですが、針から手を離すと血液が流れなくなってしまうので、看護師さんが400ccとり終わるまで針をコントロールしてくださいました。
2回目
神の血管 40ccで止まってしまう。
仕方なく 他の血管で採り直しをするものの やはり30ccしか採れない。
この日は 諦めてせっかく採った70ccの血液も量が少なすぎるということで廃棄処分となり、採血後の水分補給の点滴(ラクテック)を100ccして帰宅。
3回目
今日400cc採れなかったら、自己血貯血は400ccで諦めて、あとは普通に輸血に頼るしかない。ラストチャンス。
事前の準備が終わると看護師さんが何処かに電話。
やってきたのは はじめまして の看護師さん。
上手かった。
1回でしかもごく短時間に400ccの採血終了。
その後の水分補給の点滴も1回で成功。
1時間半で全て終了。
この他
レントゲン(胸部・股関節)
心電図
心臓超音波検査
呼吸機能検査
血液検査(梅毒やHCV HBs等)
CT検査(胸部・股関節)
PCR検査
を入院までに済ませました。
それから
麻酔科医との面談。
正直今まで麻酔科医との面談って形式的なものでした。
でも、この先生は違った。
みっちり1時間半。
話の途中で使用する麻酔や方法を決めていく。
以前の手術で 術後一番辛かったのは 麻酔の後の喉の痛みだと訴えるとどんな麻酔だったかを詳しく聞いてくださった。
じゃあ、今度は風船を使ってみましょうと言うことになった。
そして、この先生が何よりも心配してくださったのが強直性脊椎炎による痛み。
2時間強の手術の間同じ姿勢を取り続けて骨が固まらないか?
術後 どの位同じ姿勢でベッドに寝ていることができるか?
ベッドの硬さはどの位がいいか?
本当にありがたいことです。
この先生のこと大好きになっちゃいました。
信頼している整形外科の先生と大好きになった麻酔科の先生。
この2人に全てを任せます。
今年の8月はこうして術前準備の病院通いで終わりました。