まったく順調だと思っていた矢先、32週の検診で、思ってもいないことを言われました。



いつもの病院、いつもの診察室。

いつものように受付をして、ただあの産婦人科の扉を開くときは、心の中で「赤ちゃん元気でいますように」って、
ひそかに毎回思っていた。


そして、順番が呼ばれて。

担当は、クールな感じの女医先生だった。
エコーをしながら、
「あれ?性別わかってるよね」
「はい。女の子だって…………。」
「はい、そうですね」

雑談しながら、性別は、だいたい21週くらいに女の子だってわかってたから、
ベビーグッズは可愛い色でそろえたり、
いろいろとワクワクしていた😃💕



いつものように横になってぼーっとエコーの画面を見ていたら、そのときの診察の担当の女医先生が、
「ん…………?」
と呟きました。

ちょっとドキッとしたけど、(大丈夫だよね。何でもないよね)
と心のなかで言い聞かせるように思って、
でもすぐに、長い間無言でエコーをみる女医先生に、
不安がむくむくと首をもたげてきた。


「う~~~ん。」

エコーではきっと、同じ画面を繰り返し見ている。
よく分からないけど、赤ちゃんの下半身のほう。


「ちょっとね、気になるところがあるんだけど……。」
「…………はい。」
「ここのところ、膀胱の隣に、黒い丸っていうか、影があるんだけど、もしかすると卵巣かもしれない。」
「えっ?」
「まれにね、お母さんのホルモンを赤ちゃんが反応してしまって、赤ちゃんの卵巣が腫れることがあるの。まだわからないから…………念のため、院長先生に1週間後、診てもらってくれる?」

「は、はい…………。」


みるみるうちに
不安に包まれていく。

赤ちゃんの卵巣??
まだ、場所はどこだかわからないけど…………。

頭のなかが、真っ白になった。

とりあえず、
家に帰って早く、ネットで調べたい、と思った。