1/28のブログ に書いたように、水野真紀さんの「にんぷ読本」という本を購入し、おととい読み終わりました。

早っ!!

というわけで、ワタシなりの書評を述べたいと思います。


水野 真紀
にんぷ読本

【読みやすさ】★★★★★

【内容】★★★★☆

【感動】★★★★★

【オススメ度】★★★★★


というわけで、いきなりの高評価ですが、とっても読みやすく、おそらく3時間もあれば読み終わるものだと思います。

本はフツーのサイズなのですが、文字が少ないため。

で、調理師免許を持つ水野さんが、つわりで苦しい中食べられやたものや、妊婦さん向け栄養満点の彼女のオリジナルレシピや写真を掲載していたりして、とても読みやすいものでした。

彼女の息子さんなのかは分かりませんが、彼女が赤ちゃんを抱いている写真、赤ちゃんに触れている写真なども何枚もあり、すんごくほのぼのしています。


妊娠の経過やらいろんなことについては、百科事典みたいな本もたくさんあります。

しかしこの本は、彼女の主観に基づいた部分が多く、妊娠したときの驚き、喜び、不安や心配、そしてつわりの苦しみ、そして難産の苦しみ、母になった喜び…。

彼女の感情がとてもよく表現されています。

ただ、もうちょっと情報量が多ければよりよかったかな、ちょっと読んでて物足りないかな、という気がしました。


ですが、彼女は妊娠中も、出産前も後も、仕事をしながら頑張っていました。

いろんな苦しみや不安と戦いながら、かつ仕事もしながら、妊娠を継続して出産するまでに、いろんなことがあったことがよく分かります。

お産自身もすごい難産で、「出産ってこんなに大変なのね、ひえ~~~」なる思いを感じたワタシでした。

しかしその向こうにあるもの。

母になった喜び。

母として子を思う気持ち。

人間はこうやって子孫を残していくんだということ。

こういうことがすごくよく伝わってきて、読み終わったときに涙を流してしまいました。


ワタシは昨年、母を亡くしました。

ワタシもいつか、母になるときが来るかもしれません。

母がワタシや弟を産んだときにどうだったのか、どんなお産だったのか、いろんな難問をどうくぐり抜けてきたのか、ワタシや弟がどうやって成長してきたのか…。

こういうことを、母にはもう尋ねることはできません。

でも、水野さんの本を読んで、きっと母もこんな大変な思いをして、ワタシや弟をこの世に送り出してくれたのだろうと思ったのでした。


というわけで、とくに女性は共感しやすいと思います。

オススメです。

男性は女性ほど感激しないかもしれませんね…