ある生徒さんのお母さんから。

「お友達のお家では、クラシックの曲を
朝から晩まで流しているそうなんです。

でも、うちの子は嫌がるんです。
練習中、課題の曲を聴くし
レッスンの録音を聞き直しもします。

でも、練習以外で音楽を流す事を
極端に嫌がります。

これって本当は音楽が嫌いですよね。

少しでも好きになって欲しくて
日曜日は朝からかけています。

そうすると、怒りながら起きてきて
辞めて!今は聴きたくない!と言って
ブチっと電源を切るんです。

やっぱりこの子はバイオリンや音楽が
嫌いなんでしょうか?」と。

聞くと
・同級生のお友達が別の先生の所で習っている
・そちらは音楽がとても好き
・どんなジャンルでも良いので常に音が欲しい
・音楽が好きだからどんどん曲が進んでいる、と。

あれ?これは、
私が子供の頃の母とのやり取りかしら?と(笑)

(因みに音楽を聴く事が好きだから
どんどん曲が進む

音楽を聴く事が嫌いだから
曲が進まない
これはまた別問題です。)

私も嫌いでした。
練習以外の時間に音が流れる事が。

先生にも、好きになる為に聴きなさい!と
何度も言われ、私は音楽が嫌いなのか?と
思う事も。

でもバイオリンに向き合っている時間は、
CDを聴きながら、あーだこーだと必死。

・イメージする音がどうやったら出るんだろう?
・サラッと聴けるのは、どんな風に弾いているから?
・フレーズ終わりの音の処理は?etc
もうキリがない程考えています。

練習時間が終わると脳がクタクタ。
でも身体はスッキリ。変な感覚。
この感覚が好きでした。

私は、バイオリンやピアノの時間以外は
兎に角単純作業が好きでした。

・同じ様な絵を書く
・草むしり
・穴をほる
・糠床をかき混ぜる

脳が疲れているから単純作業をする事によって
脳をリラックスさせていたんですね。

音楽を聴きたくない=音楽が嫌い
とは言えない、です。

その生徒さんは、それはそれは拘ります。
・思う様な音が出ない
・思う様にフレーズが弾けない
そんな時は怒りまくっています。
悔しくてバイオリンに近寄らない事もあります。

ハタから見ていると、
楽しそうではない。苦しそう
嫌っているに写るかも。

私もそうでした。
でも、思う様な音が出た時の幸福度は
言葉に出来ません!!

この一瞬の為に向き合ってるんですから。

彼女の場合は、大好きとサラッと言える
お昼寝や外で走り回る事がリラックスなんですね。

勿論、お友達の様に音楽をかける事が
リラックスの人もいます。

何が良い悪いではないです。
人それぞれです。

彼女にとってのバイオリンは
戦いなのでしょう(笑)

なので「彼女の為に」故意に音楽をかけるのは
必要ありませんね、とお母さんと大笑い。

お母さんも安心されていました。
良かった!!

「好き」という言葉の中にも
意味も表現の仕方も沢山ありますね。

正しい、間違っているではなく、
それをどう見るか?ですね。






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Spring concert 〜スプリング コンサート〜
  春の音香の中、うたかたのひとときを

日時:4月12日(日)
・ランチタイム  開場12:00 開演13:00
                          (ビーフシチュー付)
・ティータイム  開場14:45 開演15:00
(ケーキ&紅茶付)
会場:ライブ&グリル beyond(ビヨンド)
           小倉北区京町2-4-27 KDビル8F

プログラム
・タンゴの歴史より(ピアソラ )
・忘れじの言葉(未来古代楽団)
・朧月夜〜祈り 他

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ピアノ:隈さゆり
グランドハープ:打越あゆみ
バイオリン:藤松純子

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