突然ですが、今回は私のジャズの原点について、紹介させてください。(数年前に書いた文章の改訂版です)

かれこれ20数年前、運転をしながら聴いたビリー・ホリデイの「For Heaven's Sake」。これが私の原点です。

「Lady in Satin」という有名なアルバムの2曲目です。

「ビリー・ホリデイって名前は聞いたことあるけど、どんなんなんやろ」と興味をもったのです。
ジャズなんて、聴いたことなかったですから!

レイ・エリスの美しいアレンジで始まるイントロに続き、唄が始まったときの衝撃をいまも忘れることが出来ません。

脳の中で直接話しかけられたようでした。
言葉が突き刺さってくるんです。稲妻…。

自分で心臓つかみ出してみせたろか的な、
切り刻まれるような情感を突きつけてくる、そんな唄です。もちろん安っぽい悲愴感ではありません。

今日はその For Heaven's Sake と、
もう一曲、 PS I Love You の演奏をご紹介したいと思います。
両方とも、以下のリンクで聴くことができます。

For Heaven's Sake
PS, I Love You

ビリーの唄は癖が強すぎて、嫌いという人も多いです。でも、ステージに立つ身としては、やっぱりこんな風に言葉の伝わる歌手になりたいと心から思います。