こんにちは。

 

里親歴14年のじゅんこです。

 

我が家は現在7人家族。

夫・私・次男。三男・双子の娘、

そして委託中の里子のいっ君。

 

いっ君はやんちゃ盛りの可愛い5歳の男の子。

 

我が家に来て4年になりました。

 

そんな彼とのリアルでゆる~い日常を    お伝えしています。

 

今回は私が尊敬する

大ベテランの里親さんのお話です。

 

 

児童相談所に併設されている保護所からは

学校に通うことができず、

高校受験も出来ません。

 

 

高校へ通うためには

施設入所か里親宅で生活する必要があります。

 

そのためベテランさん宅には

中学から高校に入る子の委託がひっきりなしで、

4年続けて中学の卒業式に出席していると話されていました。

 

 

現在は高校1年生になったばかりの子を委託中。

その年頃の子はかなり大変なようで

会うたびに貴重なお話を伺うことができます。

 

 

今回はその中で 

とても感動したお話を共有させていただきます。

 

 

委託される子たちは 

それまで家庭という小さな社会の中でしか生活していない子がほとんど。

 

総じて色々な経験が不足しています。

また大切にされた経験が少ないことが共通しています。

 

 

夕食に唐揚げを作った里母さん。

里父さんは「美味しい。美味しい」と

言いながら食べていたそうです。

 

そして委託中の里子に言いました。

 

「おじさんとおばさんだけの生活だったら

こんなに美味しい唐揚げをおばさんは作らなかった」

 

「あなたが来てくれたおかげで

こんなに美味しい唐揚げが食べられる」

 

「ありがとう。あなたのおかげだよ」

 

里母さんは思いがけない里父さんからの言葉に

涙を流しながら唐揚げを食べたそうです。

 

 

 

またある日のこと 

里子から学校帰りに「迎えに来てほしい」

と連絡がありました。

 

雨の夕方で、

「一緒にいる友達も送って欲しい」とお願いされたそうです。

 

 

快く引く受けた里父さん。

家に帰ってから里子に言ったそうです。

 

「君にはあんなに礼儀正しいお友達がいる」

 

「それはあなたが素晴らしい人だから」

 

「そんな友達がいるあなたは大丈夫」

 

「おじさんもそんなあなたを信頼している」

 

 

 

里母さんが解説をしてくれました。

 

その子は今まで

親に送迎をしてもらう経験がなかった。

 

しかも、

一緒にいる友達も遠くまで送ってくれるか

心配でドキドキしながら連絡をした。

 

それを全て受け入れてくれた上に 

友達を気遣う里子の優しさと、

礼儀正しい友達を認めた里父さん。

 

これからの里子の人生を歩む勇気と

自信を与える言葉になったのではないか 

とおっしゃっていました。

 

 

とてもいい話だと思いませんか?

私は超感動しました。

 

 

私はまだまだそのレベルにはなれませんが

あなたの存在は素晴らしい。をまっすぐに伝えて

子どもに勇気を与えられる存在になりたい。

 

大好きなベテラン里親さんから

前向きに進む力を分けてもらえる話を聞かせてもらいました。