こんにちは。

里親歴13年のじゅんこです。

我が家は現在8人家族。
夫、私、長男、次男、三男、双子の娘、そして委託中の里子いっ君。

いっ君はやんちゃ盛りのかわいい5歳の男の子。

我が家に来て3年になりました。

そんな彼とのリアルな日常をお伝えしています。

 

今回はいつもより長めに熱く語っています。

お時間のある時に読んでください。

 

 

よく、

「子どもが言うことを聞かない」

という悩みを聞きます。

 

最初に言わせていただくと

子どもに言うことは聞かせられません。

 

 

いえいえ、そんなことありません。

 

と言う声が聞こえてきそうですが、

そう思っていて丁度いいのです。

 

 

言うこと聞いてくれたらラッキー

これくらいの気持ちでいられると

かなりストレスは減るのではないでしょうか。

 

 

 

「子どもが言うことを聞かない」

 

そんな悩みがあるあなたは

とっても愛情深い方です。

 

私の言う通りにしていれば失敗しないのに!

それじゃあ失敗するでしょ!

どうして私の話を聞いてくれないの?

 

そんな風に感じたら

あぁ私は子どものことを大切に思っているんだ

だから子どもに言いたくなるんだと自覚してください。

 

 

だけど・・・

 

失敗ってそんなに避けなければいけないことでしょうか?

 

失敗ってしてはいけない事ですか?

 

 

そもそも子どもに

聞いてほしい事って何でしょうか?

 

挨拶をする

片付けをする

帰宅したら手を洗う

寝る前に歯を磨く

脱いだ服を洗濯カゴに入れる

宿題をする・・・

 

 

これらは全て

子どもに言ってやらせるものではありません。

 

習慣になっているから出来るのです。

 

 

言ってもやらない

のではなく、

習慣化されていない

だけです。

 

 

そのために大人が一番楽な方法の

言って聞かせる

だけでは効果が薄いんです。

 

習慣とは毎日の積み重ねです。

 

いかに毎日積みかねていくか

毎日の働きかけが大切です。

一気に出来るようにはならないので

一見遠回りに見えます。

 

でもこれが一番身につく方法です。

 

 

私は実子が5人いますが、

生活面で子どもの対応に悩んだことはありません。

でも、いろいろな工夫はしました。

子どもによって対応は違うし、

同じ子でも、日によって行動は変わります。

 

どうすれば子どもは自ら行動する?

いつも考えていました。

もちろん、上手くいくことばかりではありません。

上手くいかなかった方が多いはずです。

 

子育てしながら実験を重ねていたようなものです。

たくさんの失敗があるから

たくさんの成功があります。

 

 

子ども達が小さい時は正直大変でした。

精神面ではなく体力的にきつかったのです。

 

ただ、やるべき事はわかっていました。

いかに楽しく

日々の生活を積み重ねていくか

これが私の子育てのテーマでした。

 

例えるならば、

毎日一枚ずつ薄い紙を重ねていく感覚でしょうか。

数枚なら風がふけばすぐに吹き飛んでしまいますが、

ある程度の量が積み重なれば

多少の衝撃を与えても

崩れることはありません。

 

その作業をしている実感があったので

多少の失敗はあって当然

と見守ることができました。

 

 

多くの大人はハードルを高く設定してしまいます。

もちろん最終目標はそれでも構いません。

でも、

最初から完璧を求めていませんか?

 

スモールステップで進めばいいんです。

むしろスモールステップでなければいけません。

 

 

外国に行ったとき

最初からハグの挨拶を

完璧に出来る人はいません。

 

まず、

どのようにやるのか観察します。

見本を見せてもらったり

やり方を教えてもらう場合があるかもしれません。

ぎこちなく挑戦して

失敗して、

改善して、

身に着けていきます。

 

そこでいちいち

「いまハグするんでしょ」

「もっと優しく!」

「さっきのは良くなかった」

言われたらどうでしょうか?

 

失敗しなければ学べないことがあります。

実際に経験しないと学習することができません。

 

 

最近心配なのは、

子どもが失敗しないように

先回りしている大人が多いことです。

 

失敗という経験を大人は奪ってはいけません。

 

失敗することは子どもの権利です。

 

 

大人が失敗に対してネガティブな対応をすると

子どもも失敗を過度に恐れます。

 

そして、新しいことに挑戦しません。

何もしない=失敗しない

になってしまうのです。

 

何もしなければ失敗しない

なんて賢いんでしょう!

 

でも、

そんな無気力な子どもになって欲しいですか?

 

 

1歳前の赤ちゃんを預かったとき

食事の際に全く手を出さない子がいました。

 

完全に受け身で

大人が口にスプーンを近づけると

口を開けて食べるのですが、

目の前に置いた食べ物に反応しません。

無理に手に握らせても

最初は口に持っていきませんでした。

 

今まで親がこぼさないように

全て食べさせていたことがすぐに想像できました。

 

この子の場合は

失敗を恐れていたのではありませんが

食事が完全に受け身になっていました。

食事に対する意欲が感じられず、

それらの子どもらしくない反応が

私にはショックでした。

 

 

これは、大人が完璧を求めると

子どもの意欲がなくなる一つの例です。

 

 

 

「子どもには何でも挑戦する子になって欲しい」

これもよく聞く言葉です。

 

挑戦=失敗です。

 

失敗のない挑戦はありません。

 

失敗とはこの方法はダメなんだと納得することです。

じゃあ別の方法でやってみたらどうだろう。

そう感じるための大切なステップです。

 

このステップがないと

自分で考えて進むことができません。

 

 

子どもと魚釣りに行った場面では、

 

最初は道具の使い方を教える。

実際に釣ってみる。

釣れなかったら理由を考える。

やったー!釣れた!!

 

そんな段階を経て成長するのが子どもです。

 

 

最初から魚を与えていたら

自分で釣ろうという気持ちは起きません。

 

いつも魚が与えられる環境なら

自分で釣る必要を感じません。

 

 

優しい親、愛情のある親であるほど

困っている姿を見たくない!

子どもを助けたい!

そんな優しい気持ちから

失敗をしないよう先回りしてしまします。

 

魚が釣れずにふてくされている子に

魚を渡してしまいます。

 

「あっちの場所の方がいいんじゃない?」

「餌かえてみたらどう?」

解決策を教えてあげたくなってしまいます。

 

 

優しい皆さん。

子どものために失敗を恐れてはいけません。

 

大人がいなくなったら

魚を取ってくれる人はいなくなるのです。

 

魚を釣れる能力を身につけること

それをサポートするのが本当の愛情です。

 

 

子どもを信頼しないと見守ることができません。

 

優しいあなたのお子さんが

出来ないはずがありません。

 

失敗してもあなたのお子さんは大丈夫!

優しい大人にに見守られている安心感があれば

ちゃんと失敗から学んで進んで行きます。

 

 

子どもの失敗を見守ることのできる大人になりたくありませんか?

 


失敗して当たり前!と

子どもの失敗を受け入れられると

自分にもとても優しくなれます。


誰だって失敗するよねと思えると、

 

まぁ、いいか。

 

が増えるのでストレスが激減します。

 

失敗バンザイ!!

幸せな親子が増えと嬉しいなぁ照れ

 

 

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