わたしの母はいつも愚痴を言っている人で

 誰にも言えない悩みや苦しみを

 よく子どもにぶつけていたんだけど

 それは子どもにとっては

 荷が重すぎる内容で

 子どもにわからないことはさすがに

 大きくなったら話してあげるね

 と言いながら泣き続ける母

 わたしはいつも

 なんで泣いてるの?とただ母の話しを

 聞いてあげて

 ありがとうねって言われていた気がする

 母は自分がいかに不幸か、恵まれない環境だったかを話していたんだと思う

 母にとっては

 自分を無条件に愛してくれる存在に

 悩みを打ち明けただけのことだと思う

 そして機嫌が悪いときは八つ当たりして

 物にも当たって大暴れ

 わたしは母のような人にはなりたくないと

 ただ 反面教師でしかなかった

 だからなのか わたしは

 当たり前だけど子どもには一切言わない

 悩み?苦しみ?絶対に言わない

 てか 何も言えない。

 話せるような話しが無いんだ、正直。

 わたしにはいまこの状況が

 良くなった明るい未来とか

 想像できないし

 いまこの状況、立場が同じままで

 良くなったとしても

 何も嬉しくない

 何もかも全て投げ出してどこか遠いところへ行きたい