で、おじゃんくネタっす。

某オークショに「動作未確認。ノークレーム・ノーリターン」で出てますた。
KENWOOD TM-231 10W機です。
1990年頃の製品でしょうか。
出品者の評価もあまり芳しくなかったので、どうするか迷ったのですが、

「安いから、最悪部品取り位にでもなるべ」

と、変に納得して入札したら、あら、落札。
品物が届いて見てみると・・・・

見た目だけは綺麗そうに見える。上側。

なんとなくヤバそうな雰囲気の下側。


中身は赤錆の塊。。。。。。

やられますた。ハイ。
こんなの「動作未確認」ではなく「水濡れ完全ジャンク」ですわな。
本体を叩くと、中から赤錆がボロボロと落ちてくるじゃああーりませんか。
新聞紙を敷いて、とにかくコンコン。
しつこくコンコン。ボロボロ。コンコン。ボロボロ。の繰り返し。

「これじゃあ中を見なきゃ埒があかねい!」

で、蓋を開けようと思ったら、開かない・・・・
仕方が無いので、マイナスドライバーを使って抉じ開ける。

「ひょえ~~~!!!すんごい!!!」
(あまりの汚さに画像を撮るの忘れました)

まぁ、予想はしていたけれど、予想をはるかに上回る赤錆に呆然とするも、
そこは貧乏人。
転んでもタダでは起きません。

「まずは電源入れてみんべ」

無謀です。無謀過ぎます。
良い子の皆さんは真似をしてはいけません。
何故って?トドメを刺してしまう恐れが十二分にあるからです。
いくら赤錆の塊だからといって、それ以上のゴミの塊にしてしまうのは気が引けます。
でも、ド素人にそんなもの通用しません。
赤錆を見て興奮しちゃっちますから(牛か)

とおりゃ~~!で、電源ON。
「・・・・・・・・・」
当然ですね。電源入るわきゃありません。
リセットしてもダメ。
「こりゃあ完全にゴミっすねい。。。。」
と、意気消沈したのも束の間、赤錆除去に挑むのでした。
(しつこいぜ。貧乏人)

基盤をとにかくアルコールで拭いていきます。
それでもダメな箇所は、歯ブラシでブラッシングしちゃいます。
「そんな事して大丈夫なの?」
心配ありません。
元々ジャンクっすから。(笑)

ひたすらアルコールで清掃したんですが、なかなか落ちない。。。。。
次なる手は「基盤洗浄剤」
ホームセンターで「エレクトロニッククリーナー」を買ってきて、ぶっ掛けちゃあブラッシング。
その繰り返しでやっとここまでになりました。
(これでも綺麗になった方なんですが。。。)


裏蓋が一緒に写っているので、錆の凄さがお分かりいただけますかね。
ここまでにするのに数日かかっています。
他には、錆やその他の付着物でショートしていないかを目視で確認し、
危なそうな所は、精密ドライバー等で擦り取っています。

表側は比較的綺麗なんですが、後方のパワーモジュール辺りに浸水している模様。
本当は完全に分解して清掃した方がいいんですが、なんだかそこまでやる気にはなりません。
オヤジはすぐに目が疲れてしまうのです(爆)

「こんなもんだろ」と簡単に納得し、死亡していたリチウム電池はホルダー仕様に変更しました。


ほんで、電源入れたらやっぱり入らない。。。。。
リセットかけてもダメ。。。。
もう1回リセットかけたら、あらら電源入っちゃいますた♪

受信はOKのようで、ボリューム・スケルチ・VFOとちゃんと動作しているみたい。
でも、パネルのバックライトが片方球切れ。
「ほいじゃあとっかえちまえ」で、2箇所ともLED化。


秋月で10個¥200の電球色LEDに変更。
抵抗は手持ちの560オーム。
こんなもんですかね。明るさは。
ついでに送信テスト。
12W出ているようです。


完全にジャンク→ゴミになるところでしたが、無線機として復活できそうです。
で、最後に付属マイクのテスト。
PTTは生きていますが、変調が乗らない。。。。
そればかりか、ハムっているような・・・・・
マイクエレメントの不良でしょうか。
錆びてたもんなぁ~~エレメント。
また秋月に買いだしに行かなくちゃだわ。
マイクの分解写真ですが、PTTのスポンジを交換しました。
(黒い鼻くそ状態の物が本来のスポンジ。デロデロっす)


トップの画像だけ見ていると、赤錆おじゃんくには見えないんですけどね~~。