
Tさん「あのさぁ~~。○○君のパソコンのディスプレイが壊れて取り替えるんだけど、
壊れたやついるぅ~~??」
あっし「何がどう壊れたの?」
Tさん「なんかね~。画面に何も映らないらしいよ~。あ、でも一瞬映るって言ってたかな~~?」
あっし「あっそう。。。。一瞬ねい・・・」
「メーカーは何処のだっけ?んで、何インチ?」
Tさん「デルの17インチ」
あっし「んじゃあとりあえず確保しておいて。そっちに行った時に預かるから」
Tさん「はいよ♪わかった。じゃあ捨てないでとっておくわ」
あっし「じゃあよろしくねん♪」
というわけで、じゃんくな液晶くんがあっしの手元にやってくる事になったのでありやした。
即効本社に行く予定だったのですが、仕事で行けなくなったので、
ちょうど本社に行く用事の人間に運んでもらい、無事手元にやってきますた。
早速テスト用PC(なんじゃそりゃ?)に接続して症状の確認。
ありゃりゃ本当に一瞬だけ表示されて、その後はプッツリ。。。。
こりはググルしかありませんね。
んで、ググった所、やはり同様の症状の方々が多数おられますた(笑)
まだ今回の症状は軽いようで、最悪全く表示されなくなるみたいっす。
まぁ、デルですからねい・・・・・
では早速解体といきましょう。
スタンドはネジ留めですからドライバーで簡単に外れます。
問題は液晶本体部分。
なんでもツメでパッチンと留まっているだけのようなんすが、これを疵を付けずに解体するのは容易ではありやせん。
だって専用工具なんか持っていませんので、マイナスドライバーでこじるしか手が無いですから。
液晶本体の下部からマイナスドライバーでこじっていきます。
「なんとなく上手くいきそう♪」と思っていたのも束の間、サイド部分で早くも難攻・・・・
「ド、ドライバーが入らない。。。。。。。。。」
ここで慎重にゆっくり丁寧にやりませんと、プラスチックの枠を破壊してしまいます。
が。。。。。。。。。。。。。
あっしのバヤイはそのような芸当は不可能っす。
「上等だ!ゴルァ!!」
ってな具合で、鼻息を荒くしながら作業を強行します。
そして、、、、、、、、、、、、、
「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「やっちまったぜい!!!」
絶叫と共に、見事に「ゴリッ」と疵を付けてしまいますた(涙)
こうなれば後は怖い事はありやせん(笑)
とにかく割らないように解体していくだけです。
んで、解体して開いた画像がこちら。

結局すでに疵だらけの筐体となったのでありやした(大涙)
このデルくん。
型番は「E173FPb」
この機種はインバータ回路の故障が多いようですねい。
回路基盤自体は「BenQ」のOEMみたいですが、使われている部品に信頼性が無いのでしょうね、きっと。
緑色の方が制御基盤で、茶色の方がインバータ基盤。

症状が「一瞬だけ表示」でしたから、トランジスタの不良と思われます。
基板上のコンデンサ類は、目視したぶんには今のところ異常は見当たりません。
不良頻発のトランジスタは「2SC5707」
4個使われていて全てが不良ということは無いと思いますが、面倒なので全て取り替える事としますた。

型番がわかりにくいっすね。
ストロボ焚いてもう1枚。

(って、やっぱり見難いじゃねえか。。。。)
部品を探そうと早速ググってみます。
ところが、通販サイトを探してみるもなかなか見つかりません。
やっとこさ通販サイトを見つけるも、送料が高い・・・・・・
100個も200個もいらないですしねい。。。。
「どうすんべ?」と思っていたら、某オークションで発見!♪
「1個¥100」で「複数個なら送料無料」
今回は4個しかいりませんから、即落札しますた。
¥400で送料込みなら「まぁいいっか」って感じっす。
トランジスタ本体は数十円で手に入る物なんですが、送料がバカになりませんから。

メール便で自宅に届いたので早速交換してみます。
既にバラしてあるので、4個外して4個取り付けるだけ。
その他半田クラックや半田の怪しい所を探して再半田。
この時、虫眼鏡(って言わない?今時はルーペって言うの?やっぱ??)が必需品。
あっしの愛用品は全て100均製。
素人にはこれで十分っす。
これが虫眼鏡コレクション(爆)

やっぱり「ルーペ」って書いてあります。(当たり前)
上段の一番左のやつがお気に入りだったのですが、落として壊してしまいますた。
買い換えようとお店に行ったら、既にディスコン。。。。。。(涙)
仕方なく接着剤で修理して使っています。
最近欲しいのは「ライト付ヘッドルーペ」(爆)
老眼に鞭打って半田付けを終了させ、取り外したトランジスタはこちら。

本来なら故障品だけを交換すればいいのですが、1個ずつ[hFE]を図るのは面倒です。
これを面倒だと思わない方は、[hFE]を測定して故障品だけを交換してみてください。
最後に元通りにくみ上げて修理完了。
前出のテスト用PC(って、だから何なの、それ?)に接続してテスト。
無事復活と相成りました。めでたし、めでたし(笑)

あ゛。。。。。
テスト用PCって何なのかって?
ようするに他人用のPCっす(爆)
あっし用のPCは色々と複雑な事情があって、テストには使いません。
(あんだよ。複雑な事情ってーのは)
そんなこんなで破壊せずに無事修理を完了したデルくんですが、筐体は無残な姿になってしまいますた。
パネルカバーの下部はすんなり外れたものの、サイドと上部はガンコでなかなか外れませんですた。
その結果疵だらけになってしまいまして、まぁ、使えればいいんすけど。
これから修理に挑戦される方は、この解体作業が一番の難関である事をよーーーーく理解された上で、
修理に挑戦されてくださいね。
バラしちゃえば後は楽勝ですから。
くれぐれもあっしのように短気を起こさず、やさしく丁寧にバラされる事をお勧めします。
これが戦いの跡っす。

悲しすぎる。。。。。。。。。。。。。