話は先月にさかのぼります。
あっしのおふくろが体調不良を訴え、床に伏せがちになりました。
最初は「夏風邪か?」くらいに思っていたのですが、日を増すごとに思わしくない様子。
「血圧かぁ~?」と思い血圧を測ってみると、やっぱり高い。
本人に「医者から貰っている血圧の薬をちゃんと飲んでいるの?」と訊いてみたところ、「ちゃんと飲んでいる」との返事。
女将に「どうしたもんだべ?」と相談するも「血圧の場合は安静にするしかないと思うよ。医者に訊いてもそう言うしね~」
そんなもんなのか。。。。
で、安静にさせて数日間。毎日数回血圧を測定するも下がる傾向にない。
そんなある日、女将から仕事中に電話がかかってきた。
女将「ねえ。おかあさん全然よくならないから、救急車で病院へ連れていくよ?」
あっし「救急車?そんなに悪くなっちまったのか?」
女将「うん。もう歩いてトイレに行けないみたい。それで、<救急相談センター>に電話して症状を話したら、救急車を手配してくれるって」
あっし「そう。。。。んじゃ病院に着いたら電話してくれ」
女将「わかった。あとで電話する」
仕事が終わったのでこちらから女将に電話すると、S病院に搬送された様子。
今検査中なので、あとで連絡をしてくるとのこと。
あっしは帰宅して病院に行く準備を終わらせ、女将からの連絡を待った。
暫くして女将から電話が入る。
女将「検査終わったから迎えに来て」
あっし「へっ?入院じゃないの??」
女将「入院じゃないのよ。。。。帰っていいって・・・」
あっし「だって歩けるの?おふくろ」
女将「ほぼダメだよね。」
あっし「なのに入院じゃないの?大丈夫なんかい??」
女将「特に悪いところはないって言うのよ、先生が。明日もう一回検査するって」
あっし「あ、そう。。。んじゃ迎えに行くわ」
なんだか納得出来なかったが、帰らされたので迎えに行った。
翌日は運良く仕事が休みになっていたので、朝1番で病院へ。
お袋と女将を病院に降ろし、あっしは他所で待機。
検査終了の連絡を待って病院に行くと、やはり入院は無し。
あっし「医者は何だって?」
女将「腎臓が弱っているけど、他は脳も異常ないし問題ないって」
あっし「マジで?!だって歩けないじゃん。おかしくね?」
女将「そうなんだけど、異常無しって言うんだもん」
あっし「なんだかなぁ~~」
と、腑に落ちないけれども医者の言うことを信じて、自宅に連れて帰った。
その晩、トイレに行こうと立ち上がったおふくろが倒れた。
全身に力が入らないらしい。
心配だったが、寝ずに付いているわけにもいかないので、夜中にトイレに行く時には立って行かずに四つんばいで行くように話す。
が。。。。。
早朝「ドン!」という音で女将が急いで見にいくと、トイレの前でおふくろが倒れていた。
女将「ねえ、どうする?これじゃあぶないよ。」
あっし「おかしいよな~。。。。全然回復しないじゃん」
女将「もう1回病院へ連れて行ったほうがいいんじゃない?」
あっし「それはいいんだけど、問題は何処へ連れて行くか?」
女将「S病院でいいんじゃない?普段行ってるところだし」
あっし「おいおい、2回も検査して異常なしと言っておいて、この状態だぜよ。そんな病院信用できないだろ?」
女将「じゃあ何処にする?」
あっし「腎臓が弱っているって言ってたよな?じゃあ腎臓内科の有る近場の病院をネットで探すべ」
二人で眠い目を擦りながら、ネットで検索。
何件かヒットした中の1件に女将が電話で確認したところ、すぐに連れてくるように言われた。
早速出発の準備を整え病院へ。
車に乗せるのも大変だった。
病院に到着後車椅子を借りて、先ほど電話連絡をした事を伝えたところ、
「急患で診ますか?それとも外来の時間まで待ちますか?外来の担当は今日は院長です。あと30分くらいで診察が始まりますが、どうしますか?」
と看護師さんから説明された。
おふくろは車椅子に座っているので大丈夫だろうと思い、
「院長先生の診察まで待ちます」と伝え、待合室で待つ事に。
診察が始まり順番を待っているうちに、おふくろの様子に変化が。。。
車椅子に座っている状態で、自分の首を支えられなくなっていた。
これは待てないと思い看護師さんに話すと、院長の支持で急患扱いに変更された。
車椅子のまま救急処置室に移動。
慌しく看護師さんが体温想定・血圧測定・採血・症状の確認を行い、脳外科の先生が飛んできた。
ストレッチャーに載せ替え、すぐに検査にまわされた。
あっしと女将は検査室付近の待合所で待機。
あっしが会社に連絡を入れに席を離れている最中に、脳外科の先生に呼ばれ、症状の説明があったらしい。
女将「先生の話だと脳に異常はないみたい。血液検査も特に異常なし。でも、この症状はおかしいし、徹底的に調べるから入院の手続きをするって。」
あっし「あら、やっぱり。。。で、腎機能はどうだって?」
女将「腎機能はやっぱり弱ってるって。でも、それでこんな風にはならないって言ってた」
あっし「あ、そう・・・どこが悪いんだべ???」
おふくろ本人はCTやら心電図やら検査室をハシゴ状態らしい。
暫くして救急の看護師さんから呼ばれ、入院病棟に移動となった。
初めは6人部屋に向かったのだが、病棟の看護師さんからナースステーション近くの4人部屋への支持があり、結局4人部屋に入室。
ベッドに寝かす、とすぐに看護師さんが病歴や今回の症状・薬の服用等についての質問にやってきた。
19年前に癌で2回手術している事や、今回別の病院で2回検査をした事などを細かく報告した。
看護師さん「病状が安定するまでナースステーションに近いこのお部屋になります。差額ベッド代¥2100かかりますが、よろしいですか?」
あっし「はい。結構です」
看護師さん「安定したら6人部屋に移しますので」
(考えてみたらここで「ヤダ」という人っているのだろうか?)
そして、血圧と体温を再度測定したのだが、血圧が異常に高い。
考えてみたらここに連れてくるのに必死で、朝の分の血圧の薬を飲ませていなかった。
看護師さん「血圧の薬持って来ていますか?」
あっし「いえ、急いでいたもので。。。」
看護師さん「自宅に取りに帰れますか?遠いですか?ご自宅」
あっし「いえ、往復1時間もあれば行って戻ってこられます」
看護師さん「では、急いで持ってきてもらえますか?通常飲んでいた薬を持ってきて飲ませてあげてください」
あっし「わかりました。急いで行ってきます」
おふくろに薬を取りに行く話しをして、女将と一緒に一旦病院を離れ自宅に向かう。
帰りの車中
あっし「入院に必要な物を持っていかないとダメだべ」
女将「うん。そうだけど、時間が無いから最小限だね。薬を届けたらまた持っていけばいいじゃん」
あっし「そうだな。まずは薬を飲まさないと」
入院させてもらえただけでもありがたい。
前出のS病院では「異常なし」で帰らされたわけで。
それも2日2回に渡って。
つづく。
あっしのおふくろが体調不良を訴え、床に伏せがちになりました。
最初は「夏風邪か?」くらいに思っていたのですが、日を増すごとに思わしくない様子。
「血圧かぁ~?」と思い血圧を測ってみると、やっぱり高い。
本人に「医者から貰っている血圧の薬をちゃんと飲んでいるの?」と訊いてみたところ、「ちゃんと飲んでいる」との返事。
女将に「どうしたもんだべ?」と相談するも「血圧の場合は安静にするしかないと思うよ。医者に訊いてもそう言うしね~」
そんなもんなのか。。。。
で、安静にさせて数日間。毎日数回血圧を測定するも下がる傾向にない。
そんなある日、女将から仕事中に電話がかかってきた。
女将「ねえ。おかあさん全然よくならないから、救急車で病院へ連れていくよ?」
あっし「救急車?そんなに悪くなっちまったのか?」
女将「うん。もう歩いてトイレに行けないみたい。それで、<救急相談センター>に電話して症状を話したら、救急車を手配してくれるって」
あっし「そう。。。。んじゃ病院に着いたら電話してくれ」
女将「わかった。あとで電話する」
仕事が終わったのでこちらから女将に電話すると、S病院に搬送された様子。
今検査中なので、あとで連絡をしてくるとのこと。
あっしは帰宅して病院に行く準備を終わらせ、女将からの連絡を待った。
暫くして女将から電話が入る。
女将「検査終わったから迎えに来て」
あっし「へっ?入院じゃないの??」
女将「入院じゃないのよ。。。。帰っていいって・・・」
あっし「だって歩けるの?おふくろ」
女将「ほぼダメだよね。」
あっし「なのに入院じゃないの?大丈夫なんかい??」
女将「特に悪いところはないって言うのよ、先生が。明日もう一回検査するって」
あっし「あ、そう。。。んじゃ迎えに行くわ」
なんだか納得出来なかったが、帰らされたので迎えに行った。
翌日は運良く仕事が休みになっていたので、朝1番で病院へ。
お袋と女将を病院に降ろし、あっしは他所で待機。
検査終了の連絡を待って病院に行くと、やはり入院は無し。
あっし「医者は何だって?」
女将「腎臓が弱っているけど、他は脳も異常ないし問題ないって」
あっし「マジで?!だって歩けないじゃん。おかしくね?」
女将「そうなんだけど、異常無しって言うんだもん」
あっし「なんだかなぁ~~」
と、腑に落ちないけれども医者の言うことを信じて、自宅に連れて帰った。
その晩、トイレに行こうと立ち上がったおふくろが倒れた。
全身に力が入らないらしい。
心配だったが、寝ずに付いているわけにもいかないので、夜中にトイレに行く時には立って行かずに四つんばいで行くように話す。
が。。。。。
早朝「ドン!」という音で女将が急いで見にいくと、トイレの前でおふくろが倒れていた。
女将「ねえ、どうする?これじゃあぶないよ。」
あっし「おかしいよな~。。。。全然回復しないじゃん」
女将「もう1回病院へ連れて行ったほうがいいんじゃない?」
あっし「それはいいんだけど、問題は何処へ連れて行くか?」
女将「S病院でいいんじゃない?普段行ってるところだし」
あっし「おいおい、2回も検査して異常なしと言っておいて、この状態だぜよ。そんな病院信用できないだろ?」
女将「じゃあ何処にする?」
あっし「腎臓が弱っているって言ってたよな?じゃあ腎臓内科の有る近場の病院をネットで探すべ」
二人で眠い目を擦りながら、ネットで検索。
何件かヒットした中の1件に女将が電話で確認したところ、すぐに連れてくるように言われた。
早速出発の準備を整え病院へ。
車に乗せるのも大変だった。
病院に到着後車椅子を借りて、先ほど電話連絡をした事を伝えたところ、
「急患で診ますか?それとも外来の時間まで待ちますか?外来の担当は今日は院長です。あと30分くらいで診察が始まりますが、どうしますか?」
と看護師さんから説明された。
おふくろは車椅子に座っているので大丈夫だろうと思い、
「院長先生の診察まで待ちます」と伝え、待合室で待つ事に。
診察が始まり順番を待っているうちに、おふくろの様子に変化が。。。
車椅子に座っている状態で、自分の首を支えられなくなっていた。
これは待てないと思い看護師さんに話すと、院長の支持で急患扱いに変更された。
車椅子のまま救急処置室に移動。
慌しく看護師さんが体温想定・血圧測定・採血・症状の確認を行い、脳外科の先生が飛んできた。
ストレッチャーに載せ替え、すぐに検査にまわされた。
あっしと女将は検査室付近の待合所で待機。
あっしが会社に連絡を入れに席を離れている最中に、脳外科の先生に呼ばれ、症状の説明があったらしい。
女将「先生の話だと脳に異常はないみたい。血液検査も特に異常なし。でも、この症状はおかしいし、徹底的に調べるから入院の手続きをするって。」
あっし「あら、やっぱり。。。で、腎機能はどうだって?」
女将「腎機能はやっぱり弱ってるって。でも、それでこんな風にはならないって言ってた」
あっし「あ、そう・・・どこが悪いんだべ???」
おふくろ本人はCTやら心電図やら検査室をハシゴ状態らしい。
暫くして救急の看護師さんから呼ばれ、入院病棟に移動となった。
初めは6人部屋に向かったのだが、病棟の看護師さんからナースステーション近くの4人部屋への支持があり、結局4人部屋に入室。
ベッドに寝かす、とすぐに看護師さんが病歴や今回の症状・薬の服用等についての質問にやってきた。
19年前に癌で2回手術している事や、今回別の病院で2回検査をした事などを細かく報告した。
看護師さん「病状が安定するまでナースステーションに近いこのお部屋になります。差額ベッド代¥2100かかりますが、よろしいですか?」
あっし「はい。結構です」
看護師さん「安定したら6人部屋に移しますので」
(考えてみたらここで「ヤダ」という人っているのだろうか?)
そして、血圧と体温を再度測定したのだが、血圧が異常に高い。
考えてみたらここに連れてくるのに必死で、朝の分の血圧の薬を飲ませていなかった。
看護師さん「血圧の薬持って来ていますか?」
あっし「いえ、急いでいたもので。。。」
看護師さん「自宅に取りに帰れますか?遠いですか?ご自宅」
あっし「いえ、往復1時間もあれば行って戻ってこられます」
看護師さん「では、急いで持ってきてもらえますか?通常飲んでいた薬を持ってきて飲ませてあげてください」
あっし「わかりました。急いで行ってきます」
おふくろに薬を取りに行く話しをして、女将と一緒に一旦病院を離れ自宅に向かう。
帰りの車中
あっし「入院に必要な物を持っていかないとダメだべ」
女将「うん。そうだけど、時間が無いから最小限だね。薬を届けたらまた持っていけばいいじゃん」
あっし「そうだな。まずは薬を飲まさないと」
入院させてもらえただけでもありがたい。
前出のS病院では「異常なし」で帰らされたわけで。
それも2日2回に渡って。
つづく。