
残暑の筈なのに、まるで真夏のような暑さが続いている今日この頃。
冷房の効いた部屋から外に出ると、温風ヒーターのような風がメチャクチャ暑い。
あちらこちらの木々からうるさいほどの油蝉の鳴き声が聞こえる。
彼らももうすぐ夏が終わることを知っているのだろう。
最近我が家のベランダに飛び込んで自殺を図る蝉が増えてきた。
気がついた時には捕まえて放してやるのだが、気づかないでいると、発見した時には既にお亡くなりになっているものがほとんど。
短い命を燃やしきったのだから、せめて土の上で死なせてやりたいものだ。
寿命を全うした親蝉が産んだ卵が成虫になるのは数年後。
来年土の中から這い出してくるのは、6~7年前には卵だった蝉達。
「来年もまた会おうや」
そう思いながら減り行く蝉の声を聞いている。