昨日、特番「ヒロシマ」を見ました。(全部じゃないけど)
当時の事を、実際に被災された方が話されているのを見ると、胸が締めつけられる思いがしました。
普段と変わらない朝だった筈なのに、一瞬にして「死の街」と化してしまった。。
目の前に展開するあまりの惨状に皆成す術を無くし、ただ自分自身が逃げる事しか出来なかった。
幼い子供や家族、友人を助けることも出来なかった事への思いが、今もって当事者を責め続けているのがなんともやりきれません。
被災をされた方の中には、今も放射線による後遺症と戦っている方も多くおられます。
いったい何を憎み、なにを恨めばいいのだろう。

「戦争によって得るものは何も無い」と思えるのは、今の時代だからであり、当時の時代背景からはそのようには考えられなかっただろう。
たとえそう考える人がいても、口に出す事も文字で訴える事も出来なかった。
そして、何の罪も無い(少なくとも私はそう思っている)人々が大勢犠牲になった。
国家の体制や思想と言っても人間が決めるものである。
また、核兵器を作るのも人間であり、使うのも人間である。
小さな地球ではあるけれど、そこには多種多様な民族や思想がある。
確かに意見や価値観の違いからいがみ合う事もあるかもしれないが、戦争などという愚かな行為ではなく、対話を通した平和的な解決が出来ないものなのだろうか。
「ド素人の戯言」と笑われるかもしれないが、人間が人間を殺す戦争で、いったい何が解決されると言うのだろう。

「人殺し」が正当化される戦争。
諸手を挙げて賛美し、賛嘆し、賛成する人間などはいないと信じたい。
だが、現実には地球上のあちらこちらで、<テロ>や<クーデター>が今も続いている。
そして、何の罪も無い人々が殺されたり住居を奪われている。
いったい何がそうさせるのだろうか?

私は思う。
憎むべきは「人間の中に潜む魔性」であると。

本日8月6日 広島に原爆が投下されて60年。
戦争を知らない私には何も出来ないけれど、せめてこれからの未来が平和である事を願い、戦争で犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致します。
合掌