子供の頃はもっと梅雨明けが早かった筈なんだけど、気のせいかな?
7月の半ばともなればもう毎日ドピーカン照りで、真っ黒になって遊んでいたっけ。

今ではあまりお目にかからなくなった「蚊取り線香」は夏の必需品だった。
そう、あのブタさんのやつ。
「電子蚊取り」に台頭されて久しいが、あの煙と匂いはまさしく夏のもの。
「煙い!」だの「臭い!」だのという人もいるが、季節を感じられるので私は好きである。
何を隠そう今でも仕事の現場で使っている。

<匂い>と言えばもうひとつ。
雨上がりの後の、あの埃っぽい匂い。
むわっとした空気の中に何ともいえない匂いを感じませんか?
まさに夏の香りですよね。

最近聞かなくなった音には「風鈴」の音がある。
昔はガラスや鉄で出来た風鈴が、あちらこちらの軒先にぶら下がっていたものだ。
かく言う我が家にも「風鈴」は無い。
ウインドチャイムなる物があったが、いつの間にか錆付いてしまった。
ガラス製の風鈴を現在も作成しているお店が江戸川区にある。
江戸風鈴を今に伝えているお店で、テレビ等でも良く取り上げられている。
全て手作りのようで、大量生産が出来ない為、この時期には売り切れてしまうようだ。
そういえば、未だにかみさんへ「風鈴イヤリング」を買ってあげていない。
毎年イヤミを言われるのもこの季節ならではのもの。

夏の風物詩の代表格は、<花火>なのだろうか。
若い頃には隅田川や東京湾の花火大会によく出かけたものだが、
最近は何処にも出向いていない。
仕事柄時間が取れないのが最大の理由だが、あの人の多さにはうんざりしてしまうのも事実。
花火はのんびりと見たいものだ。

他にも<西瓜>や<カキ氷>、<そうめん>に<冷麦>。
<プール>に<海水浴><蝉取り>等々、夏の思い出は尽きない。