今年もお盆の時期がやってきた
お寺さんに来て貰いお経をあげて貰っていると
電話が鳴る
詐欺電話に気をつけているので
「はい。」
の一言で電話に出る
電話の向こうから女の人の声が聞こえてくる
「宇都宮の〇〇ですが。。。。」
え。。。。。。
「むっこ姉ちゃん!?お久しぶりです!
pinocoです!」
「えー!pinocoちゃん?!久しぶりなんてもんじゃないね」
むっこ姉ちゃんは父の妹で
とても綺麗で大好きなお姉さんだった
正確には叔母になるのだが
おばさんとは呼べない美しすぎるお姉さんだった
とんでもなく久しぶりのむっこ姉ちゃんと
話が止まらない
仏間ではお寺さんがお経をあげてくれているけれど
もうそれどころではない
お姉ちゃんとつもりすぎる話をしていたら
お寺さんのお経が終わった様で
お寺さんが帰って行く
お寺さんを見送りに出てきた母親に
むっこ姉ちゃんだよと
電話を変わる
嬉し過ぎる
むっこ姉ちゃんは70歳を過ぎていると聞いて
時の流れを感じたが
自分も54才になっているのだ
自分が一年生になった時
むっこ姉ちゃんが御祝いにくれた
キャンディキャンディの目覚し時計を
まだ持っている
お姉ちゃんからこの目覚し時計をもらって
すごく嬉しかった記憶がある
なかなか捨てられないで置いてある
キャンディキャンディの目覚し時計を
久しぶりに動かしてみようとネジを巻いてみた
動いた
47年経っていても
ちゃんと動く事が嬉しい
カチカチカチという秒針の音も心地よい
時の流れをしみじみと感じている