いつもの皮膚科へ行ってきた
目がギョロリとした院長が
ジッとカルテを見て黙っている
いつもの蕁麻疹のお薬をこないだもらいに来たばかりだ
ギョロリ医師の頭の中で
このクランケは。。。。なんだっけ。。。。
あれ。。。こないだ来たばかりだぞ。。。。
すぐに来てくださいって指示を出したんだっけ。。。
と、思っているかどうかはわからないが
ギョロリ医師の目線がカルテからなかなか離れない
「先生、今日は虫刺されで来ました」
と言ってみたら
医師は
あ、虫刺されかと
なんとなく疑問が払拭された感がある
刺された3箇所を見せて
「いつもなら腫れ上がるけれど、朝のアレルギーのお薬を飲んだら落ち着いたんですよね
でも夜になってまた腫れ上がったら嫌なので来ました」
というと
ギョロリとした目を更にギョロリとさせて
「はい、あの薬で落ち着きますよ。あとは塗り薬が必要ですね」
と言う
その様子がとても可笑しかったけれど
あぁ良かったとかなんとか言って誤魔化した
医者の常識なのかもしれないが
こっちは虫刺されがアレルギー反応で痒くなったり腫れたりするなんて知らないのだ
ギョロリ医師がギョロリとした目で
「そうですよ」
と言うのがとても可笑しい
診察を出て
処置室でお薬を塗ってもらいながら
看護師さんに、その事を話して2人で笑っていたら
ギョロリ医師が何か用事があったようで
処置室にやって来た
看護師さんが機転を利かせて
「お薬が効いていて良かったですね」
と言ってくれた後ろをギョロリ医師が
真面目な顔で通り過ぎる
それがまた可笑しくて
看護師さんと2人で笑う
ギョロリ医師はとても真面目だ
すごく良い先生なのに話し方が原因か
ギョロリとした目が原因か
怖いという評判もしばしば耳にする
皮膚の弱い自分は
若い頃からずっとお世話になっている
時々
ギョロリとした目で
わ〜っと勢いよく言われる事もあるけれど
それに対しての返事を静かな口調で返したら
あ、そうか。。。。みたいな感じで
また静かに会話ができる
人間らしい良い医者だと思う
今日はステロイドの塗り薬を処方された
ステロイドはできるだけ避けたいが
虫刺されが悪化するよりは良い
手助けしてもらおう
