家のすぐ近所の
同級生の家に行き
ピンポンを鳴らすが家に同級生はいない
平日の真っ昼間だ
きっと仕事へ行っているのだろう
一年に一度の年賀状のやり取りはしているけれど
それ以外は特に連絡はしていない
家がこんなに近いのに
近所で会うことはほぼなかった
なので携帯の連絡先は知らない
車の中の男性は職場の作業着を着用している
胸に書かれている名前は
確かに同級生の旦那さんの名前だ
救急隊員達が蘇生術の準備をするが
おそらくもう亡くなっていたのだろう
かかりっぱなしの車のエンジン止めると
車が後ろに下がって行った
ギアはDに入っていたらしい
AEDのようなモノを持ってきていたが
それは使わず
男性の首周りを触ったり体温を計ったりしていた
しばらくその男性はそのままにされていたが
野次馬がどんどん集まっているのもあっただろうか
グレーのビニールシートがかけられた