母親のお薬をもらいに
田中角栄さんに似た薬剤師がいるいつもの薬局へ行く
今日もあの先生が出てきて
出てきた出てきた
とちょっと嬉しく思っている自分がいる
相変わらず何を言っているかわからないのだが
適当なところで相槌を打つ
このやり取りが面白いなと少しワクワクしている自分がいる
疲れ切っている
さぁ帰ろう
家に戻ると
家の前に止まっている一台の車がある
家に向かって直角に止まっている事に違和感を感じる
車が通れなくはないが
流石にこれは迷惑駐車だ
更に庭のブロックに咲いている芝桜が
押し潰れてしまっている
手入れ出来ていなく
ジャングル状態だが
そんなぐちゃぐちゃの庭だけれど
そこにピタッと車の頭をくっつけられているのは
流石にどうだろう
荷物を運びがてら
車を覗くとおじさんが思いっきり口を開けて眠っている
とりあえず荷物を運び入れ
母親に
家の前の車はお向かいの工事の人のかい?
と聞くと
知らない、という返事だったので
気持ち良さそうに昼寝中のおじさんに
車の移動をお願いしようと
家の庭にぶつかって止まっている一台の車に向かった
このあとまさかの展開が待っていた
続く