2015年12月14日に書いたモノです
緑色のアメーバみたいなものを一度嘔吐しました
そのあともむかつきはありましたが嘔吐することはありませんでした
夜中、看護師が数時間おきに様子を見に来てくれました
痛み止めの点滴を6時間ごとにいれてもらいました
朝までの時間がものすごく長く感じました
麻酔から醒めて一番最初に感じたことはへそから下の違和感でした
ぶらぶらの右足にイヤな予感を感じました
麻酔の時に痛みが走った側の足です
それは時間とともに緩和するから との看護師の言葉に安心しつつも不安でいっぱいでした
手術翌日の昼までにへそから足の太腿までの感覚の鈍さがとれずにいると、看護師は
「今日はその足で立ち上がるのは無理そうだから、ベッドの上に起き上がって座るのを目標にしよう」
と、言いました
術後初めての食事をとることができました
喉が渇いて仕方がなかったのでりんごの缶詰がものすごくおいしく感じました
その後の食事でみかんが出て嬉しかったことを覚えています
食事のあとしばらくして看護師がふたりやってきて、起きあがる練習をはじめました
少しでも体勢を変えたら痛みが走ったのでどうやって起きあがることができるのだろうかとも思っていましたが、意外にすんなり起きあがることができました
ぶらぶらだった足でも立ち上がって踏ん張ることも出来たので、病室の中を歩くことにしました
お腹にずしりと重みを感じ、赤ずきんに出てくるオオカミみたいになったなぁと思いました
そういえば、ここに導いてくれた友人も同じことをいっていました
ふたりの看護師に見守られ、そのまま病室を出て廊下を1周することができました
くたくたでした
ただ歩くだけなのに手術のあとは大変なことでした
それでも背中からの痛み止めが入っている間はまだよかったと思います
数日後、背中からの痛み止めを外しました
外した数時間後から今まで体験したことの無いような痛みに襲われました
痛くて体が震えました
点滴の針はもう体から抜いていたので、座薬とのみ薬で対応するしかありませんでした
この痛みを我慢することが一番大変なことだったように思います
それでも丸一日過ぎると痛みの山を越しました
後は傷口の回復を待つだけでした
術後、すぐガスもでて、次の日から便通もありました
心配していた腸閉塞にはなりませんでしたが、20センチの塊に押しつぶされていた胃腸がすぐに元に戻るわけがありません
腸が動くたびに雑巾を搾るような捻れる痛みが走りました
手術後院内を歩けるようになって、この季節になったんだなぁとあちこちに飾られたこれを眺めていました
人生はどんなことが起こるかわからないものです
どんなことが起こってもそれに冷静に対応できる能力が人として一番必要なものかもしれないとなんとなく思いました
どんなに泣いても事態は何も変わらないのですから、受け入れて穏やかな気持ちでそこにいられることが大切だと思いました
そう思えるまで能天気な自分でも結構時間がかかりました
病気や他のことは変えられないけれど、自分を変えることは自分の心掛けでできるから、前向きな自分をまずは取り戻そうと思いました
12月11日(金)
病理検査の結果がどうやら時間がかかっているらしいです
最初は二週間程度で出ると言われていたものがもしかしたら年明けになるかもと言われ、退院することに決めました
手術の前と変わらず足が動きにくいこと、麻酔での痺れ(麻痺)が足の付け根に残ってしまったこと、原因不明の頭の痺れ、諸々不安なことばかりでした
入院生活はひとまず終わりました