ガタンゴトン ガタンゴトン…
東横線の最終電車はついに花の都へ滑り込もうとしている。
大阪生まれの男3人の力関係は、
もはや以前の見る影もないほど変貌を遂げた。
まさに平成の士農工商。
東京のアパルトヘイト。
現実逃避から何とか立ち直った私JKの身分は、
今やサイバイマンへと転落した。
2時間前に佐野史郎とさげすまれていた過去すら、まぶしい。
卑屈のかたまりとなった私JK。
M気を振り絞り、もっと僕をいじめて!イヤンイヤン!の精神でTK様に問いかけた。
「あのー、そのー。さっきのNチャンのメールには何と返信されたんですか?」
そんな私JKを、隣の平民MJが蔑んだ目つきで眺める。
嗚呼、その視線すら気持ちいい…。(JK)
「え? あーNチャンね。そんなん返さんに決まってるやん」(TK)
「ななな何でですか?」(JK)
「その気にさせたら向こうがかわいそうやろ?」(TK)
ギャー!
辰っつぁ~ん!
こんなとこに羽賀賢Gがいます~!
最近でいったら押尾学Booです~!
♪ちっちゃな頃からひげ面で、15でキャバクラはまったよ♪的ワイルドな人生を地で歩む男。それがTK!不倫は文化で、誠意は常にバーゲンセール。それがご存じTKだ。
再び石化したJK&MJ。
♪ガタンゴトン ガタンゴ…ト… プシュー!
1匹のセクシーウルフと2個の石を乗せた列車は、
ついに東京へ到着した。
「ほな」と、大きくはだけた襟元から胸毛をチラ見させながら、
さわやかに手をあげるTK。
「押忍!失礼します!」そんな「漢(おとこ)」を、
直立不動のJK&MJが見送る。押忍!
なのに、なのに…
聞きたくなかったんですあんなこと。
TKが実はそれからNチャンとこまめに連絡とりあって、
こないだまた飲み会やっただなんて…
それもJK&MJは呼ばれてないやなんて!
オ~マイゴ~ッド!
その昔エルサレムで、イエスが言いました。
「なんじ、隣人を愛せよ」
現代のTOKYOで、僕はこう言った。
「やらなきゃやられる」
20世紀、ニーチェが言いました。
「神は死んだ」
そして21世紀、僕はこう言ったんだ。
「TKって意外と背ぇ低かったんや」
夢見がちなフロイトが言いました。
「男の恋愛感情は、母性への憧憬抜きには語れない」
佐野史郎がちな僕はこう言った。
「マザコンっていうよりロリコンやねんな~俺の場合」
聞こえるかTK!俺は悲しい!MJも寂しい言うてたわ!
で、そんな傷心JKの鳴らずの携帯に1週間前、
一通のメールが届きました。
『お久しぶり。この前Aとも話してたんだけど、今度またMJ君ちで鍋会でもしたいね!って話してたの~。なのでまた近々遊びましょう! Nより』(←Aも火曜日コンパの参加女子)
ハァ~?
なめとんか!っていうかこの子大丈夫?
男子が何でも都合良く言うこときくと思ったら大間違いやで。
だから僕もガツンと一発、かましてやりましたよ。
『俺いま沖縄に出張中やねんけど、
3月3日に東京戻るから4日ぐらいでhow? JKより』
ガタンゴトン ガタンゴトン…
どうやら私JKは東横線ではなく、山手線に乗り込んでしまったようだ。永遠に続くかと思われるループが何度も何度も東京をくり抜いていく。
それがいつ果てるかなんて誰にも分からない。
でも、ひとつ利口になった僕に、ひとつだけ分かっていること。
4日、超楽しみ~
おしまい♪
(つづく)
2006/2/27