Rー7 | あんなの地獄への階段

Rー7

僕は武器などが入った袋を渡され、教室を飛び出した。
廊下には自衛隊の軍人が綺麗に整列していた。

その列の間を全力で走りぬけた。なんだか懐かしい感じがしたのは、きっと小学校の入学式で、上級生が向かい合って手を上にあげてトンネルのようにして入場して行くのを思い出したからだろう。

目頭が熱くなっていた。

僕『…さ、坂本先生。』
僕は学校を出て、息が続く限り走った。着いたのは、パン屋だった。

全員が教室を出ていき、この無人島での戦争生活がついに始まってしまった。
すでに日は沈んでいた。

田中『はぁ。森なんて来なきゃよかった。真っ暗で何も見えないや。』

ガサ

田中『誰?…はぁ、なんだぁ、ザリガニかぁ。脅かさないでくれよ。』

ズサッ

突然飛んできたナイフがザリガニに直撃しザリガニからカニミソが出てきた。実に生々しい光景が広がった…

田中『誰だ?!出てこいよ』

津吹『ちくしょう、外した。動くんじゃねーよ、もう一本ナイフ持ってんだよ』
田中『つ、津吹!ちょっとやめてよ!危ないよ。怖いから!』
ナイフを振り回した津吹が田中に襲い掛かった。

津吹『俺のこと志村けんに似てるとか言いやがって、前々から気にくわなかったんだよ!志村けんはこんなサラサラツヤツヤな髪の毛ねぇだろーが!死にやがれ!』
間一髪でナイフをよける田中、野球でもそうだった。田中はデッドボールをよけるのが得意だった。

田中『津吹、いい加減にしてよ!』
田中はカバンから、ガラス製の灰皿を取出し、津吹の頭に思い切り振り下ろした。

グシャ

頭蓋骨が砕ける鈍い音が夜の森に響いた。
田中の顔は津吹の返り血を浴び身体中に鳥肌が立つのがわかった。

田中『なんだよ、俺のせいかよ、こいつが悪いんだ、うぁ、うわー』

田中は闇に包まれた森の中へ叫びながら消えていった。

津吹『はぁはぁはぁはぁ。母さん、俺、やっぱり無理だよ。弟のことなんて殺せないよ。』バタッ

津吹…死亡