SS髑髏師団の後期型野戦服 その1 | トリンリのおもちゃ日記
SS第3装甲師団トーテンコプフ(髑髏という意味)。

強制収容所の要員を招集して編成されたという裏暗い過去を持つ武装親衛隊(Waffen-SS)の戦闘部隊です。



今回、SS1943年型野戦ジャケットのレプリカが入手できたので、第二次大戦後期〜末期のSSトーテンコプフ師団(SS髑髏師団)装甲擲弾兵(兵士)の野戦ジャケットを作ることにしました。



ベースとなるSS1943年型野戦ジャケットのレプリカです。

初期の野戦ジャケットである1936年型や1940年型と比べて、ポケットの雨蓋が直線カットになったり、ポケットのプリーツが省略されたりと、かなり簡略化が進んでいます。



SSトーテンコプフ師団という部隊ですが、1943年夏のクルスク戦の頃までは兵士を写した写真がよくありますが、その後はパタリと兵士を写した写真が途絶えます。


次に写真が現れるのは1944年夏のワルシャワ近郊の戦闘のときですが、これはもっぱら戦車が写されており、兵士を写した写真は皆無です。


よって、後期型の野戦ジャケットを着たSSトーテンコプフ師団の兵士の様子はわからないのですが、1枚だけ写真があります。


1943年型ではなくて1942年型の野戦ジャケットを着用したSSトーテンコプフ師団の装甲擲弾兵伍長です。


この写真によって、SSトーテンコプフ師団の兵士が後期型の野戦ジャケットを着用していることが明らかになりました。

よって、私が作ろうとしているSSトーテンコプフ師団兵士の1943年型野戦ジャケットも信憑性が出てきました。


私が作ろうとしている野戦ジャケットは、1945年3月のハンガリーでの戦闘の頃の物を想定しています。



ジャケットに取り付けるSSトーテンコプフ師団兵士の布製徽章類(レプリカ)です。



まず最初に、

襟章を縫い付けました。


今回の縫い付けは全て手縫いのまつり縫いで縫い付けます。

親衛隊(SS)でポピュラーなルーン文字のSSではなく、髑髏の紋章が襟章についています。

左襟の襟章は階級を表しており、これはSS兵長(SS伍長勤務上等兵)になります。



次に肩章を取り付けます。


レプリカ野戦ジャケットには肩章を取り付けるループとボタンが既に縫い付けられていますが、肩章を取り付けると、左右で肩章の位置がズレてしまいます。

よって、ボタンを付け直して、左右の正しい位置に肩章を取り付ける必要があります。


右肩の肩章ですが、ボタンの位置を変えて、肩章を正しい位置に取り付けたところです。

左肩の肩章も同様に作業します。


なお、肩章の黄色い縁取りですが、装甲偵察大隊所属の兵士を表しています。



次に、左袖に親衛隊の国家鷲章SS兵長の袖階級章を縫い付けます。

SS国家鷲章は肩口から16cm下のところに上辺が来るように縫い付けます。

本来は肩口から15cm下が標準と思われますが、多くの写真を見ると、明らかにそれよりも下に付いていますし、今回は肩口と鷲章の間にデミヤンスクシールド章を縫い付けるので、16cm下としました。


逆三角形のSS兵長袖階級章は、SS国家鷲章の下1cmのところに上辺が来るように縫い付けます。



これで、SSトーテンコプフ師団装甲偵察大隊所属SS兵長のSS1943年型野戦ジャケット(レプリカ)の基本形ができました。


今回の作業はここまでとします。



次回は袖口の上にカフタイトル(師団章)を、肩口と鷲章の間にデミヤンスクシールド章(戦闘参加章)を縫い付けますグラサン