エクスプラスのソフトビニールフィギュア、"ガメラ1966"にある首と腕の繋ぎ目。
首と腕が胴体とは別部品であるために存在し、首は無理ですが、腕は少し可動できます。
もちろん、実物の着ぐるみには、こんな繋ぎ目はありません。
後ろ足も別部品のため、胴体とはスムーズに繋がっていません。
別部品のため、後ろ足も少し可動させることができます。
かつての私は超リアル主義だったので、部品は全て接着し、合わせ目にパテを盛ってスムーズに繋がるように加工していました。
当然、"可動の楽しみ"は失われます。
そうやってできた改造フィギュアは、リアルだけど、"おもちゃとしての可愛らしさと魅力"が全く失われたものになりました。
いつの頃からか私も柔らかくなり、おもちゃの魅力を大切にするようになりました。
戦車や飛行機のスケールモデルじゃないんだから、超リアルに仕上げる必要はないと思えるようになったのです。
"部品のアソビ"と"遊び心"のあるフィギュアは"生きているフィギュア"です。
"艶"があって、魅力的です。
能楽の大成者である世阿弥と観阿弥が言っていましたが、夢(架空)とうつつ(現実)の狭間にあるものが真に魅力的なのです