1938年型武装親衛隊下士官用野戦帽 | トリンリのおもちゃ日記
ナチスドイツ軍1938年型武装親衛隊下士官用野戦帽であります。

東村山市の "カンプバタリオン‼︎ " さんから購入したドイツ製のレプリカであります。


この帽子は武装親衛隊の下士官用に作られた野戦帽で、将校 (士官) 用の野戦帽が黒革つばであるのに対して、トップと共布の布つばとなっております (1938年制定) 。


よく似ている制帽と違って、あくまでも野戦帽であり、制帽よりも柔らかく作ってあります。
トップ内側のワイヤーを外すと折りたたんで雑嚢にしまうことができるので、現代のコレクターからは "クラッシュキャップ" という通称名で呼ばれています。

ほとんどの下士官が、トップ内側のワイヤーを抜き、このようにトップサイドを潰して被っていました。


親衛旗アドルフ・ヒトラー師団所属のアルフレート・シュナイダーライトSS伍長による着用例。

このようにトップを崩して被るのが流行りで、ボロになればなるほどカッコイイとされていました (Uボート艦長のホワイトトップ制帽と同じですね) 。


内装。
レーヨンでできています。
将校、?、ベルリーン、エレール (メーカー名) 、スペシャルクラス、エキストラなどの印字が見えます。
サイズは57cmで、画面下が前面方向になります。


この野戦帽は将兵に絶大な人気があり、第二次大戦中期に生産中止になったにもかかわらず、多くの将兵が入手に狂奔し、テイラーに注文したりして手に入れていました。


布つばが付いているこの野戦帽の支給対象者は、あくまでも下士官階級者 (伍長から特務曹長まで) でしたが、
例外的に兵卒 (二等兵から兵長まで) や将校 (少尉以上の階級) が被ることもありました。


兵卒が被っている例
SSヴィーキング師団ゲルマーニア連隊所属のSS兵長 (伍長勤務上等兵) が被っています。


将校が被っている例
SSヴィーキング師団ゲルマーニア連隊所属のハンス・ドルSS大尉が被っています (将校用に黒革つばの野戦帽が制定されているにもかかわらず、下士官用の布つばの野戦帽を着用しています) 。


おまけ
不肖トリンリが着用してみました。

…笑っちゃいますねグラサン