SONY C-37A 真空管コンデンサマイク その2
今回は電源部。
左がCP-3で内部は立体配線。
トランスは富士電機。方形が電源、大きい円柱が音声。小さい円柱はSONYコンデンサマイクではおなじみのM、Vなどのフィルタ用インダクタ。
ニッケミのコンデンサは背の高いほうが2,000uF x3本でヒーター用、低い方は20uFx2の複数入りでプレート電源用。2個は20uFx4で使い、1個は40uFとして使用。
右端の方形は音声用。
緑色は巻線抵抗。
部品の構成はネットにある回路図通りだが整流のダイオードだけはSONY製で型番が異なる。
右はCP-3B。
CP-3よりも新しいバージョンでパーツは基板に乗る。部品構成は基本同じだが整流ダイオードはネット上の回路図通りでNEC製。いずれのダイオードとも型番を検索しても出てこない。
音声トランスは小さくなりSONYブランドだが、隣の富士電機のインダクタと同じパッケージ。
前回書いた通り、施した作業は切られた電源ケーブルの交換、XLRの中身交換に加え、ランプ配線の修正、スイッチの接点清掃程度。
いずれも製造から60年以上経過していると思うが、回路的な修理が行われた跡は見られない。マイクと出力コネクタが専用?からITTに交換された程度。
今回も何もしない。コンデンサは外すのも大変なので測定もしていない。聴感上の違いも劣化した感じも無い。
電圧は2台とも
ヒーター AC28.5V → DC16.3V → マイク接続時 DC6.3V
プレート AC280V → DC282V → マイク接続時 DC226V
電源とマイクのシリアルは一致しないが、元からそうなのか、先のユーザーのところで入れ替わったのか?
C-37Aのシリアルは1000番以上違うが作りはまったく同じなので入れ替わっても問題は無い。音声トランスは異なるが同じ音。
異なるレイアウト。
改良でコネクタとスイッチをまとめた配置はいい判断。
ネジが数個欠品があってそれを入れれば作業終了。
あとは真空管探しかぁ。他所では何入れてんだろ?