SONY C-37A 真空管コンデンサマイク その1 | junker-life

SONY C-37A 真空管コンデンサマイク その1

今さら何も言うまいSONY C-37A

 

 

電源は左がCP-3、右がCP-3B。パーツの構成は同じだがCP-3は立体配線、Bは基板。

 

 

マイクの中身は真空管と、

 

 

抵抗が3つ。もう一つはここからは見えない。

 

 

ダイヤフラム、指向性側

 

裏側。このネジでカーディオイドとオムニを切り替える。

C-47など他の何機種かと同じだったりほぼ同じで、C-800(800Gではない)に至るまで互換があるらしい。

 

 

電源部はいずれも電源ケーブルを切られているという、廃棄して台帳から抹消するには正しい方法が取られている。3ピンにしてアースを付けようかとか考えたが、オリジナル性を損ないたくないので2ピンのままにしたい。店でプラグ付きのケーブルを探したが白と黒ばかりでつまらないな、と思って見てたらホームセンターなどで袋に入って売ってるELPAのグレーのケーブルと古臭いプラグ(笑)があったので使用。

 

 

刃も真鍮丸出しでなかなかいい感じ。また使おう。

 

 

XLRは腐っているので要交換。この時代はまだ音響のコネクタはXLRという決まりはなかったので、元は多治見のような大きなコネクタが付いていた。ネジ穴は一致しているわけではなく、結構ガバガバだが丸型のXLR-*-13・14がたまたま運良くハマっている状態。

しかしITTの丸形はどこにも売っていない。もう生産完了したのか???アキバで同形の格安のものが売っているが、見た目からしてビンテージなものには使う気にはなれない。なので中身を入れ替えることにした。

とはいえ、付いているものは中まで腐っているので部品取りのHYFAXミキサーから3ピンをむしり取ってきた。

 

 

XLRの座は基本中身の入れ替えが可能。F77のメス5ピン買ってきて入れ替え。プラグでもOK。OUTPUTはメスでは使いにくいのでオスに交換。

パネルはセスキソーダで掃除。上の「SONY POWER SUPPLY」の文字はエッチングで浮いていて、色が変わっているところは面よりも沈んでいる。

写真はCP-3だがパイロットランプのカバーは欠品。

 

マイクの真空管は6AU6。違うものが付いていたのでオーディション。

 

 

左からテレフンケン、NEC、TEN金足NHK仕様、東芝。

感想は、フラットだけど普通、400Hzうるさい、なにこれ?、2KHzちょっとあるけど全体元気、という結果。

物が物なので慎重に選びたいけど、とりあえず元気なの入れとく。

基本的にフラットな音質。そのフラットがつまらないのか、素材の魅力を魅せてくれるのか、実際にいろんなものに当ててみないとわからないな。

しかし60年以上前のものなのに、2本とも同じ真空管入れたらまったく同じ音なのには驚いた。