ご近所の教会の牧師さんが亡くなった。





とってもよくしてくれる教会の友だちAさんのお父様。







ずっと入院してて



何度かもうダメだって話は聞いてて…





形見分けしまくってて



そんな中であたしのところにやってきたのがリコーオートハーフSE2。







古いカメラを見てほしいって言われて行ってみたら



なんだか懐かしい匂いがしてビビっと来て



訳も分からぬまま引き取ってしまった。





帰宅後、カメラに詳しい同級生に聞いたら



『同い年です。

http://www.mediajoy.com/mjc/cla_came/RICOHautohalf/』



って教えてくれてびっくり∑(OωO; )





よく調べたら1976年の11月発売だから



ホントに同い年のカメラだったのー!!





愛着わきまくりでボロボロだった裏蓋の中をキレイに掃除して



カットされたモルト(隙間を埋める黒いスポンジね)を買って貼り替えて



フィルムを入れてシャッター押してみたら



カシャッジーって動作と音にシビレてますます大好きに( ´艸`)





好き過ぎてケースまで磨いてしまうほど!



かわいくてたまらなーい!!







このカメラでAさん親子ショット撮りたいなー



お見舞いとか行けるかなー?



なんて話してた翌日に訃報が届いたの…(´;ω;`)







次の日にシュトーレン届けに行って





「前日の夜にお見舞い行けないかなって話してて…

間に合わなくてごめんなさい…」





って泣いてしまって



帰宅していたお父様にも会わせてもらってまた泣いて…





なんであたしが泣いとんねん!!って思いながら帰宅したら



『慰めてくれてありがとう。

愛情深さに感激❗』



ってAさんからライン来ててまた泣いて…







そして先日、お通夜にあたる前夜式と



お葬式にあたる葬送式に参加してきた。





前に見に行ってフィルムが入ったままだったカメラ3台に







電池を買ってきて入れて



前夜式でミノルタの24枚全部



葬送式でニコンの残り9枚を撮りきって



奥のキャノンは12枚撮りだったからAさんに渡した。







ニコンのは15枚って表示されてたから



きっとお父様が撮った写真が15枚入ってる。





何が写っているんだろう…



本人の撮った写真と同じフィルムに



本人のお葬式の写真が写るなんて…



それをあたしが撮るなんて…



なんて不思議な展開なんだ!!と思った。







教会式のお葬式は初めて参加したけど



フツーのお葬式よりいいなーって思った。





故人の親しい人が思い出を語り、参列者が笑い涙する。



賛美歌を歌って祈りを捧げて…





そこにはきちんとした信仰があって



揺るぎない信頼も感じた。





まーあたしは何があっても無神論者ですけど(ゝω∂)







幼い頃に父を亡くし、戦争にかり出され



戦後のシベリア抑留の間に母を亡くし



やっと帰国したら肺結核を患って肺の3分の2を切除。





大変な人生だったけど



その後に出会った後の奥様に導かれ牧師になり



今の立派な教会を建て94歳で大往生…







「悲しくはないです。

行くところは決まってますから…



大好きだった母のいる天国にやっと行けるんだもの」





清々しい表情でそう話してたAさん。





お父様はしょっちゅう「妻と会えたことが一番の幸せ」と言うほど



奥様にぞっこんだったらしい(*^▽^*)







愛する人と信じる神様…



死を恐れない人生かぁ…





いろいろ考えながらも



生きることにしがみつきたいと誓うあたしでした(笑)







厳かな雰囲気に圧倒されることもなく



飄々と写真を撮りながら



「こんなかで神様信じてないのあたしだけじゃね!?

アウェー感ハンパねぇーっ」



とか思ったりしてた←







そんな感じでぜんぜん泣かずに終わりそうだったのに



ニコンの写真を撮りきってフィルムがジージー巻き戻ったから



あーじゃあコッチでも撮ろうかなーって



カバンに入れてたオートハーフを手にしたら



いきなり涙が溢れたのー!!!







あたしと同い年のカメラ。





あたしが生まれたあの年に



この人は何を思ってこのカメラを買ったんだろう…





たくさんの種類がある中で



セルフタイマー付きでストロボが接続できるこれを選んだのは



家族写真をたくさん撮りたかったから?





モルトを買う時にこのカメラにも使えますか?って中の画像を送ったら



『写真のモルトは一度貼り替えていますので、形状が微妙に違いますが、合うものだと思います。』



って返事が来て



えっ!?モルト貼り替えてあったの(゜Д゜)



大事に使ってたんだなぁ…って思ったりしたんだよねー



だからかなぁ??







オートハーフちゃん



君のお父様は天寿を全うして神に召されたよ…





最後の姿を君が写すんだ。





大事に大事にされたんでしょう?



だから今も元気に動けるんでしょう?





お父様に負けないくらい



あたしが大事に大事にしていくから…







お父様…



あたしがこのカメラを手にした時



今まで感じたことのない何かが体を駆け巡りました。





生きてる時にこの元気なオートハーフちゃんを見せられなくてごめんなさい。





命ある限り、大切にしていきます。







子どもたちを見守ってくれてありがとう。





この教会を作ってくれてありがとう。





神様を信じることはないけれど



あなた方と出会えたことに感謝します。







なーんてことを思いながら涙と鼻水ふきました(笑)





先週からずーっと風邪ひいてて



当日もかなり意識朦朧だったけどねー(;´Д`)







そして意識朦朧のせいか



親族のみの最後のお別れにも参加し



出棺も最初から最後まで見守り



Aさんの横に並んで見送るとゆーフルコース(;^_^A







無神論者なんですけどー



ここでいいの!?あたし!?



って思いながら震えてました(コートを取りに行く暇がなかったの)







しかも更に運命的な出会いが前夜式の時にありました!





ミュージカルでヨゼフ役をやってた女性(すっかり顔見知り)に





「これお父様の形見のカメラなんですよー

フィルム撮りきって現像に出そうと思ってー」





って話したら





「あら!それフィルムカメラなの?

昔のフィルムならちゃんとした写真屋さんに出すときちんとやってくれますよー

私もカメラ大好きで全部マニュアルで撮ってるの!」





って話になり…



付き合いの長いAさんすら知らなかったカメラ好きがそこで発覚!



ちゃんとした写真屋さんを紹介してもらう予定です♪





もらい手がなかったら処分するかもと言われてた



画像2枚目のフィルムカメラたちも嫁ぎ先が見つかる予感☆





うーん…これはさすがにお父様のお導きとしか思えないわ(o´∀`)b





手放すのは惜しい!



だから大切にしてくれる人に託したいのかなー??



なんて思いました(`・ω・´)







あたし死んだらサンタクロースになりたいなー



世界中の人たちにちっちゃくてもいいから幸せ配りたい!!





あたしを知る人たちみんなにクリスマスにいいこと届けたい!





そんなこと思ってるので宗教は必要ないのよねぇ(*'▽'*)





あたしはあたしらしく生きて



死んでもあたしらしくいたい。





子どもたちを永遠に見守っていたい。





蘇りたくなんかない。





あたしが生きた証しは子どもたちだから…







なーんて



クリスマスイブイブに咳と鼻水と痰に苦しめられながら



しみじみと考えたりしています(笑)







あー年賀状…



あークリスマスの準備(´-ω-`)







そうなのです!!



そんな無神論者なあたしの娘は何故かクリスマスに生まれ



誰よりも教会のお世話になりまくり



Aさんにはまるで娘のよーに可愛がってもらっている…







そこからして不思議すぎる縁なのよねぇ~





縁は異なもの味なもの♪



これからも大切にしていきたいと思います(´ー`)







そして某サイトで当たった電子書籍のポイントで



読んでみたかった本をゲット☆



その名も『120%オートハーフを楽しむ本』







初めての電子書籍がコレって(;^_^A



どんだけオートハーフ好きなのかしらー!?







年末年始で撮りきって現像だしたーい♪



先週出したブローニーも明日には出来るから楽しみだなぁ!





いつの間にか銀塩の虜になってます(´Д`)



やぁねぇー