現在のrizinにおいて日本人65~70㎏クラスで最も勢いと幻想を抱かせるファイター朝倉未来。rizin参戦以降、無敗記録を伸ばし続け今後の対戦相手や彼の進む道に格闘技界が注目している。

地下格闘技の走りともなったアウトサイダー出身というキャラクターがフィーチャーされてはいるが、その後road fcを主戦にしていた過去もある。そういった経歴に加え朝倉兄弟共通して感じることは、差し合いの体勢(相撲状態)のバランスの良さと体幹の強さ、スタンドではパンチ、蹴り共に倒せる鋭さを持っていることである。

彼自身国際戦がまだ少ないが、mmaにおいて極めも殴りもスムーズに対応している印象がとても強い。

国内トップクラスのフィジカルをもつ矢地にも組み負けせずベラトールの中堅処を相手にもフルラウンドで不安な部分を露呈することはなかった。ますますさらなる強豪との対戦が望まれる朝倉未来なのである。
ここで一部噂にあがった青木真也との対戦説。可能性は低いとしても、もし実現するしたらどうなるのか。団体の垣根を越えるカードだがmmaファンからすると極上そして禁断のカードではないだろうか。この幻想を抱かせる好カードを考察してみた。

30代半ばを過ぎベテランの域にある青木。oneを主戦としていて誰もが認めるその実力に陰りはみえない。昨年、oneでイチオシともいえるクリスチャン・リーにKO負けを喫しベルトを手放しているが、彼に関してはレコード云々は関係ない青木真也の強さがまだまだ日本人トップであることを示しているかのようだ。
両者のスタイルは真逆。離れてKOを狙う朝倉と倒して極める青木。ここで一つ挙げるのはやはり青木真也のズバ抜けた組み力と一本を取る精度の高さだろう。 過去、実質階級差があった桜井マッハ速人戦を除けば、 未だかつて日本人選手で青木のテイクダウンを徹底して凌ぎ、攻略したファイターはいない。

分かっていてもコントロールされてしまう隙間のないグラップリングに果たして朝倉未来は対応できるか、が大きな要素となる。朝倉はrizinでグスタボ戦から数戦、外国人ファイターを完封してはいるが、青木真也に対して同じように攻略できるかというと、全く不明であり組めば青木有利は揺るがない。

典型的な打撃vs寝技ではあるが、強烈なストライカーに対するディフェンスや崩し方、削り方は歴戦の猛者を相手にしてきた青木には充分にあると考えられる。

青木にとって最も危険な時間は、試合開始直後から朝倉未来に触れるまでのファーストコンタクトとなる時間だろう。朝倉自身も鋭い打撃を持っているが基本的にじっくりプレッシャーをかけるタイプなため、膠着する事も大いにありうる。
現時点で競合相手同士の団体にいる両者なので実現は幻に近いが、実現を望むファンや関係者も多いのではないだろうか。