公務員にならなくてよかった

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明日は父の日ですね。

みなさんは、お父さんとどんな関係性をお持ちでしょうか。

私の場合、

父とは、反抗期に1年以上口をきかなかった時期もあったし、

酷い言葉を殴り書きした時期もありましたが、

今では結構仲のよい親子だと思っています

私の家は公務員一家で、

弟も公務員ではないけれど安定した業界にすすんでいたので

自分だけなんだかふわふわとした、

デザインという仕事をしていることに

若干後ろめたさを感じていました。

でも最近、父が口にした言葉は、

「(私が)公務員にならなくてよかった。」というひとこと。

父の中では、公務員という職業は堅苦しく、

もっと自分も自由に生きたかったという思いがあったようです。

私は、小さいころから両親は公務員になってほしかったと思っていたので、

公務員の道を目指さなかった自分を後悔した時期もありました。

でも、父が自分のしたかったこと(公務員ではない仕事)を、

私に託してくれていると思ったら、

胸の奥のつかえがスッととれたようなそんな感覚になったことを

今でも覚えています。

父と母、共働きのおかげで

英会話でも、習字でも、絵でも、やりたいことはさせてもらえたし、

大学にも行かせてもらって、

本当に今更ですが、贅沢な人生だと思います。

デザインへの道を諦めきれず、新卒の美容部員をわずか1年半ほどで辞めることも許してくれて、

WEB(職業訓練)への道もあることを示してくれたのも父でした。

こんなに贅沢な人生でしたが、つい数年前までそのありがたみに気づかず

全て周りの環境のせいにしていた自分であったことは恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

気づいたきっかけは、一人暮らしを始めたことと、

そして昨年父が大きな手術をしなければいけなくなったこと。

大切なものは、なくなりかけて初めて気づく。

こういうことはこれで最後にしたいと、

最近は実家に帰るたび感謝の気持ちを伝えることを心掛けています。