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フィルムカメラのジャンク品をウォッチング

暑気あたり



この週末は野暮用でブログの更新ができませんでした。


コンパクトデジカメ画質比較の続き、今日はマクロの画質比較です。

・ニコンP7000:マクロAF2cm(広角側のみ)
・オリンパスSZ-31MR:スーパーマクロ3cm(広角側のみ)
・リコーGR digital Ⅱ:マクロ1.5cm


風が強く、花の揺れが激しいので、すべて手持ちで花から5cm前後の距離で、雌しべにピントを合わせて撮影しました。
最短まで近づくと、花の揺れでオートフォーカスではピントが合わずシャッターがなかなか落ちません。


(1) 全体画面を幅800ピクセルにリサイズしたもの

ニコンマクロリサイズ

▲ニコンP7000:露出オートなのだが、かなり絞り込んであるようだ。背景があまりボケていない。


オリンパスマクロリサイズ

▲オリンパスSZ-31MR:絞りは開放に近い。撮像素子が小さいにもかかわらず、手前も背景もマクロらしくいい感じにボケている。


リコーマクロリサイズ

▲リコーGR Digital Ⅱ:ニコン同様、マクロなのにかなり絞り込んでいるので、マクロの感じがしない。


望遠側ではどうしようもなかった解像度ですが、マクロ側は3機種ともかなりいい感じです。
P7000とGRは、フルオートにするとマクロらしさが出てこないようです。絞りを開放の近くに固定すれば、よかったのかもしれません。


(2) 上の写真の原寸画面を幅800ピクセルで切り取ったもの


ニコンマクロ原寸

▲ニコンP7000


オリンパスマクロ原寸

▲オリンパスSZ-31MR


リコーマクロ原寸

▲リコーGR Digital Ⅱ


原寸で見ても、どの機種もしっかりとピントが来ていて、質感もよく表現されています。
オリンパスSZ-31MRは、テレ側で気になった独特のノイズの様な描写があまり感じられません。これなら十分使えます。

デジタル一眼レフに比べれば、空気感とかボケ味などは非常に物足りない感じがしますが、コンパクトデジカメにそこまで求めるのは酷というもの、まあ、3機種ともにマクロでは甲乙つけがたく、合格と言うことにしておきます。




炎昼



今日はテレ端(ズームの最大倍率)での画質の比較です。

望遠側は、倍率が高ければ高いほど(対象物までの距離が遠ければ遠いほど)、大気の影響を受け、画質は落ちるのが普通です。
今回は、200メートルほど先にある、赤い工事用の重機にフォーカスを合わせ撮影しています。


リコーのGRは、単焦点なので、今回は対象外。
オリンパスSZ-31MR(テレ端:光学24倍、600mm相当)と、ニコンP7000(テレ端:光学7.1倍、200mm相当)で比較しています。
レンズの長さが違うため、比較はちょっと難しいのですが、大体の傾向はわかるのではないかと思いました。


(1)全体画面を幅800ピクセルにリサイズしたもの
色補正やトリミングなどは一切行っていません。


ニコンテレリサイズ

▲ニコンP7000:露出はほぼ適正。


オリンパステレリサイズ

▲オリンパスSZ-31MR:やはり露出は少しオーバー。


ワイド端と同じようにオリンパスの露出はオーバー目に出ています。焦点距離がかなり違うので比較は難しいのですが、画質は一目でニコンが優れているのがわかります。
これは、レンズの違いとかいうことではなく、撮像素子の大きさとCCDかCMOSかの違いだと思います。
オリンパスSZ-31MRの木の描写は、明らかに作為的で、補間で人工的に作ったという感じがします。
(手前の草の表現は、ニコンとさほど差がないのですが)


(2)上の写真の原寸画面を幅800ピクセルで切り取ったものです。


写真の中央部を原寸で見ると、その違いがはっきりとわかります。

(画像がゆらゆら乱れているのは陽炎のせいです)


ニコンテレ原寸

▲P7000:全体的に解像度は甘い感じ。


オリンパステレ原寸

▲SZ-31RM:バックの木はもうほとんど絵のようだ。


解像度は両者ともに、余りいいとは言えません。これは陽炎のせいばかりとは言えないようです。
特にオリンパスのSZ-31RMは、使いたくない画質です。このSZ-31RMの全体に細かい点描の様な描写はおそらくCMOS独特のものなのでしょう。


(3) デジタルズームの比較・幅800ピクセルにリサイズしたもの。


P7000はデジタル4倍(28倍、約800mm相当)、SZ-31MRはデジタル2倍(48倍、1200mm相当)のズーム機能を持っているので、それも比較してみました。


ニコンデジテレリサイズ

▲P7000のデジタルズーム最大


オリンパスデジテレリサイズ

▲SZ-31MRのデジタルズーム最大


デジタルズームでも画質が極端に落ちることはないようで、光学の画面をそのまま拡大したような感じです。
P7000などは、Webなどで、この程度のサイズで使うのであれば、十分使えそうな画質です。


(4) デジタルズーム原寸・上の写真の原寸画面中央部を幅800ピクセルで切り出したもの。


ニコンデジテレ原寸

▲P7000デジタル28倍原寸


オリンパスデジテレ原寸

▲SZ-31MRのデジタルズーム48倍原寸


こうして原寸で見ると、もう両者とも使い物にならないように見えます。
これがコンパクトカメラの実力なのでしょうか。

望遠側はあまり得意ではないようです。


オリンパスのSZ-31MRは撮像素子のハンデもあるので想像はできたのですが、ニコンがこれほどとは思いませんでした。




ナデシコ



最近のコンパクトデジカメは、画素数も1000万画素を超え、フルHD動画も可能な多機能で高性能のものが多いようです。
しかし、私は、一眼レフの画質に慣れているので、コンパクトデジカメの画質には満足できません。
優れた画質で評判の高いリコーGR Digitalでさえ、がっかりさせられる画質でした。

そこでこの際、手持ちのコンパクトデジカメの画質を徹底比較して見ようと思い立ち、先日、炎暑の中コンパクトデジカメ3台を持って、近所の海岸に撮影に行ってきました。
(実は一眼カメラも持っていくつもりだったのですが、うっかり忘れてしまって、取りに戻るのも面倒なので、コンパクトデジカメだけの比較になってしまいました)

比較したカメラは、以下の3台

・リコーGR Digital Ⅱ
 有効画素数:1000万画素 
 撮像素子:1/1.7型原色CCD
 焦点距離:5.9mm(35mm換算値28mm)単焦点

・ニコンP7000
 有効画素数:1000万画素 
 撮像素子:1/1.75型原色CCD
 焦点距離:6.0-42.6mm(35mm換算値28-200mm)

・オリンパスSZ-31MR
 有効画素数:1600万画素 
 撮像素子:1/2.3型CMOS(裏面照射型)
 焦点距離:4.5mm~108.0mm(35mm換算値25mm~600mm)


GR P7000 SZ-31MR

▲左からリコーGR Digital Ⅱ、ニコンP7000、オリンパスSZ-31MR


スペック的には、GRとP7000はほぼ同等ですが、SZ-31MRは、画素数は多いものの、画質を決める最大の決め手である撮像素子が非常に小さいので、不利がありそうです。
SZ-31MRは、小さな撮像素子にむりやり画素を詰め込んだ印象で、しかも、もともと画質では劣ると言われているCMOSセンサーを採用しているところが他の2機種とどう差が出るか、見ものです。


まずは、ワイド端(28mm相当、SZ-31MRは25mm相当)から。
三脚を据え、フォーカスも露出もすべてオートに設定しています。色補正やトリミングなどは全くしていない、撮りきりの状態です。


(1)全体画面を幅800ピクセルにリサイズしたものです。
(画像をクリックして拡大でご覧ください)


リコー28mm

▲リコーGR Digital Ⅱ:やや赤かぶり。


ニコン28mm

▲ニコンP7000:露出はほぼ適正。黄色がちょっと強い。


オリンパス28mm

▲オリンパスSZ-31MR:半段から一段程度オーバー。


見た目はP7000が露出も適正で一番くっきりと見えます。
GRは赤がかぶっていて、SZ-31MRは露出がオーバー目です。
このサイズにリサイズすると、画質的にはどれもほとんど変わりません。おそらく一眼レフでも同じようなものでしょう。


(2)この写真の原寸画面を幅800ピクセルで切り取ったものです。
(画像をクリックして拡大でご覧ください)


リコー28mm原寸

▲リコーGR Digital Ⅱ


ニコン28mm原寸
▲ニコンP7000


オリンパス28mm原寸

▲オリンパスSZ-31MR


この日は陽炎が立っていて、遠景がゆらゆら揺れているような状態なので、条件はあまりいいとは言えませんが、しかし、どれも同じように甘い解像度です。
手前の草の解像度は3機種ともほぼ同じ。中央の木や建物、空の描写はGRが一番すぐれているようです。
SZ-31MRの木の描写は、もっさりとして、絵具で描いたような感じになっていますが、これはCMOSのせいかもしれません。
※SZ-31MRの画面が他よりも拡大されて見えるのは、画素数の違いによるものです。


この結果を見ると、ワイド側での解像度には、3機種ともそれほど大きな差はなく、逆に言えばこの中では撮像素子が一番小さく安価なオリンパスSZ-31MRが、意外に大健闘しているとも言えます。




沈没船




ちょうど去年の今頃、スローモーションの動画を撮りたいと思い、動画の撮れるカメラを物色していました。
最初はカシオのコンパクトカメラと思っていたのですが、調べて行くうちに、マルチレコーディングという機能を持つオリンパスのSZ-31MRというコンパクトデジカメに出会いました。

光学24倍ズーム(デジタル48倍)、1080 60P対応のフルハイビジョンムービーで、しかもフルハイビジョンムービーを撮りながら、フル画素の静止画も撮影できるとか、例えば、高校野球を動画で内野全体を撮影しながらピッチャーのアップも同時に動画で撮影できるといったこともできる。コンパクトデジカメでありながら、動画の機能がすごいのです。

5年前に病気になって、以来、収入は未だに0円。カメラが欲しいなどととても言えない身分なのですが、どうしても欲しくなって、あちこちに貯まっていたネットのポイントを一か所に集め、それを使ってなんとかアマゾンで購入しました。
どこのメーカーかもわからない2個800円(純正だと1個4800円!)などというバッテリーや、32GBで1000円程度のSDカードなども同時購入して35,000円ほどでした。

早速試したところ、静止画は1600万画素もあったのですが、まあ思っていた通り、そこそこ。それよりも動画がすごい。
最初、手持ちで野鳥を撮っていたのですが、48倍の最大ズームだと、鳥を追うこともできず、しかも画面が揺れて、あとで大画面で再生するとめまいを起こしそうな感じになってしまいました。

そこで、こんどはしっかりと三脚を持って、マリンスタジアムで行われた高校野球の県予選を撮影。これが素晴らしい。
光学24倍というと、一塁側の内野席の一番上から、ピッチャーの膝から上が入るくらいの大きさで、表情なども手に取るように分かるのです。

このカメラの面白さや、欠点は色々あるのですが、長くなるのであす以降にしましょう。


SZ-31MR_1

▲カメラ全体は、ツルツルピカピカのクロームメッキで、コンパクトデジカメには珍しい大きなグリップが付いている。一見小型の一眼レフ風の変わったデザイン。グリップが付いているのはいいのだが、ちょっと表面がつるつる過ぎて滑るので、近所のホームセンターで薄い革を買ってきてグリップに張り付けた。見た目の印象はだいぶ変わってしまったが、非常に使いやすくなって満足している。


SZ-31MR_2

▲撮像素子は1/2.3型 CMOS。撮像素子は非常に小さいながらも1600万画素を確保している。
レンズも大きくF値が3.0-6.9。光学24倍ズームとしては、まあまあ明るさも確保している。
これにファインダーが付いていれば申し分ないのだが・・・。


SZ-31MR_3

▲非常に多機能なのだが、操作ボタンはいたってシンプル。電源を入れたら、シャッターボタンを押せば静止画、赤いボタンを押せば動画が撮影できる。赤いボタンを押して、動画を写しながら、静止画を撮りたいと思ったら、シャッターを押せば、動画のその場面を静止画で撮影できる。
マクロは3cmまで寄れるスーパーマクロ。
その他機能はありすぎて覚えきれない。取り説を持ち歩きながらの撮影となる。


◆  ◆  ◆

最近は、このカメラと70-300mmを付けたE-3を持ち歩くことが多く、ときには、このカメラ一台をポケットに入れて出かけることもあります。
撮像素子が1/2.3型なので、静止画はあまりよくありませんが、それでもWwbなどで使用するには十分。
まあ、値段の割には楽しく遊べるカメラです。




ハマゴウ 



2年ほど前、E-1以来のフラッグシップ機「E-3」をまったく突然、というか唐突に手に入れました。

カメラマニアの高校時代の先輩にいただいたのです。
その方とは、同窓会でもう20年近くも付き合いがあり、お互いに写真が好きだと言うことで、話しこむ機会も多かったのですが、たまたま発売されたばかりのオリンパスE-5の話になり、その方は、E-3を持っているのに、E-5も買ったということでした。

ところがところが!オリンパスの最高級機を買ったばかりなのに、もうオリンパスは飽きた、フォーサーズはもうだめだ、これからはニコンのフルサイズだよ、と言うんですねぇ。


そしてそして!!E-3はもう使わないから、もしよかったらあげるよ、っておっしゃるじゃありませんか。
私は耳を疑いました。欲しくて欲しくてたまらないのに手の届かなかった、あのオリンパスのフラッグシップ機が手に入るのです。


まさかただでいただくわけにもいきません。
その方は、クラシックカメラの収集を始めたばかりだったので、私が持っているOM-1と交換してはどうかと持ちかけたところ、日本のカメラには興味がない、とあっさり言われてしまい、結局、数日後にただでいただいてしまいました。


それが、このカメラ。今一番大切なカメラです。



レンズの組み合わせで一番多く使うのが75-300mmの超望遠ズーム。野の花から野鳥まで、ほとんどこれ一本です。
もうこのE-3を使ったら、他のカメラは使えません。
ところがこれが重い!
試しにさっき重さを測ったところ、ボディとストラップだけでも0.9kg、この望遠ズームを装着すると、1.6kgを超えていました。
以前はこれにもう一台、E-510にマクロか14-55mmの標準ズームを着けて首から下げ、E-3は肩から下げて近所を散歩していたのですから、肩も痛くなるわけです。


E-3_1 
▲E-3にOlympus zuiko degital 70-300mmを装着したところ。フードを着けているので大きく見えるが、300mmにしては小さいレンズで、値段の割によく写る。


E-3_2  E-3_4 
▲シルエットはE-510に似ているが、ひとまわり大きく、いかつい感じ。ボディはマグネシウム合金なのだが、ペンタ部に付いているポップアップ内蔵ストロボとかモニター周りは、いかにもプラスチックと言う感じ。

E-3_5  E-3_8 
▲操作ボタンの配置は、E-1に似てバラバラしているように感じる。実際片手では操作できないボタンがいくつかある。その点、E-510はうまくまとまっていたので、ちょっと惜しい!

E-3_6 
▲E-3で唯一気に入らない点、それは液晶部分。可動液晶は歓迎なのだが、この2軸回転方式はいただけない。これでは安価なコンパクトカメラのようで、とたんに高級感がなくなってしまった。
この2軸回転は、どんな状況の時に使うのだろうか。いままで使ったことがない。野草の花のクローズアップを撮る時などは上下の可動で十分なのに、かえって使いづらくなってしまった。
また、液晶モニターそのものの解像度や発色が悪すぎる。コントラストが付きすぎて、暗い部分などはつぶれてしまうので、うっかりモニターを信用してオーバー目に撮ると、パソコンで見た時に2段階位はオーバーになってしまう。

比較 
▲E-1(右)との比較。
E-1に比べ、E-3のデザインは当たり前の一眼レフと言う感じで、どこかおとなしい。E-1のユニークさがよくわかる。
※E-1に装着されているレンズは14-55mmの防塵・防滴標準ズームなので、標準ズームでありながら非常に大きい。E-3の70-300mmズームと比べてもその大きさが分かる。


最近、私もフォーサーズに飽きてきた感があります。
一つには、フォーサーズの提唱者であるオリンパスが、まったく新しい機種を出さなくなってしまったこと。
おそらくフォーサーズの限界まで来てしまって行き詰まったのでしょう。

今一番欲しいカメラ?それは・・・ニコンのD4と言いたいところですが、使いこなせそうもないのでD7100とでもしておきましょう。