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七月のエンドロール



切ない映画を二本、はしごしてしまいました。
一本目は「終戦のエンペラー」。

およそ、ハリウッド映画とは思えない、地味で真摯な作り。かといって、日本人には到底作れない、アメリカならではの映画だと思いました。
ストーリーはなかなか進展せず、蛇足的な恋愛も煮え切らない、ほとんど山場のない映画でしたが、ラストに、戦争を知っている日本人なら誰でもがグッとくるであろうシーンが用意されていました。


それまで、あまりぱっとしなかったマッカーサー役のトミー・リー・ジョーンズが、このラストシーンで、はじめて輝くような演技を見せ、このなんともつまらない映画を引き締めたように思います。
そんな中、もう一つこの映画を救ったのは、日本の俳優陣の迫真の演技でしょう。


観終わって、なぜか切なさだけが残り、すっきりしなかったこともあって、ちょうど時間的に合った宮崎駿の「風立ちぬ」を観てしまいました。


この映画は絵的には、ため息が出るほどきれいでしたが、どこか入り込めないもどかしさを感じた映画でした。

風の表現や関東大震災の表現の素晴らしさに比べ、ストーリーは煮え切らないと言うか、盛り上がらないと言うか、いつもの宮崎駿らしくないつまらなさ、ちょっともったいない。
この映画も救いはラスト、エンドロールに流れるユーミンの「飛行機雲」。
それまでのもどかしさを一気に解消するように、切なさがこみ上げてくる。
音楽の力は偉大です。




少年


ブルーベリーを大量にいただいたので


スーパーでサントリーの樹氷の大ボトルと


氷砂糖を買ってきて

ブルーベリーの焼酎浸け


一晩で淡いピンクが滲みだし


二晩でピンクがボトルに広がり始め


三晩でボトル全体が淡いピンク色


四晩目の今夜

その甘く香る透明なピンクの液体を

冷蔵庫の製氷機で作られた


味気ない氷の上に注ぐ


けだるく怠惰な夜。




雀



昨日から体がだるくて、

今日は朝から小雨模様で、


だから、部屋に閉じこもって、


パソコンでだらだらと遊んでいます。


やりたいことはいろいろあって、


気持ちはあっても億劫で、


結局、何もしないで、


一日が終わってしまいました。