もはや懐かしい光景。SA700のお披露目のイベントでしたね。

 

これでポタフェス冬編は最後です。

今年のポタフェス夏は中止が決定してしまいましたね。

アレだけの規模では一ヶ月では準備ができませんから、やむを得ないとは思います…

いざこういう状況になってみると、ポタフェスって本当に楽しい所だったな…と改めて思いますね。

特にオーディオは体に触れる物ですので、慎重になるのが正解だと思います。

 

 


2019冬 ポタフェス秋葉原の試聴機レビューです。
聴いてきたイヤホンのインプレをしていきたいと思います。

※バランスの評価について
各帯域のバランスと感覚評価は別項目になっています。

低域の主張が強いことと、低域の音が良いのを別にするような感じです。

※帯域のバランスについて
低域・中域・高域を☆1~☆5で評点します。出方や量が普通であれば☆3とします。
従来と違い音質の印象を含みません。(ある程度リンクする部分はありますが、あくまで出方です。)

※印象評価について
こちらは今まではバランス評価に含めていた音への印象を単独で評価としたものです。
10点満点で、普通が5点になります。5点を切る場合は弱点と言った感じです。

また、オススメ度も10点満点に変更します。
オススメ度は「音質と物を総合的に考えてどのくらい欲しいか」って感じの評価です。
価格はについては定価を考慮しています。中古・値下がり後の価格は考慮しません。



①水月雨(MoonDrop) Blessing2


<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆★ 8.5 (試聴)

MoonDropは最近認知され始めた中華メーカーですが、かなり人気は高いように感じます。

実際製品の音質・ビルドクオリティはかなり高く、安定した実力の高さがあります。

値段的にもエントリー、ちょっとランクアップ、ミドルあたりの製品が主軸の為、購買層が一番多く、新製品がより多く求められるクラスにしっかりハマっている感じがします。

1DD+4BAの5ドラハイブリッドで、よく名前をBellsingと間違えそうになる


【音の特徴】 
<帯域バランス>
低域 ☆☆☆☆-  4
中域 ☆☆☆★- 3.5
高域 ☆☆☆★- 3.5
<印象評価>
低域 7.4

中域 6.8

高域 6.9

低域の響きに深みを感じます。量感や主張はそれほどありませんが、奥行きのある良い鳴り方だと思います。

こういう程よく存在感のある低域は好みです。あまり主張が強いと中高域への被りや低域自体の膨らみと言ったバランスの崩れがある事も多いので。

低域・中高域ともにちょうどよい距離感で、ハイブリッドの美味しいところをしっかり使えていると思います。

高域は刺さらずによく出ています。音の粒の滑らかさはそれほどありませんが、価格を考えれば通常の範囲内だと思います。

定位感・解像感ともにしっかり調整されていて、いろんな要素が丁度いい具合にまとまっている安定した機種ですね。


【総評】
中華系にありがちな1DD+4BAのハイブリッド構成ではありますが、きちんとバランスを考慮してチューニングされてると感じます。

安いハイブリッド機だとクロスオーバーがダメだったり定位がズレて気持ち悪い事になったりしますが、そういう要素が無いのでしっかりしてるなぁと感心しました。

お値段的にも3万台ですし、水月雨自体もクオリティより価格を重視するメーカーでもない為、しっかりこの価格帯で戦える実力のあるイヤホンに仕上がっているなと感じました。

まぁ、国内販売がまだなんですが…S8とかは来てますし、いずれ販売はあると思いますが。



②EMPIRE EARS WRAITH



<オススメ度>☆☆☆☆☆☆☆☆★   8.5 (試聴)

高級イヤホンメーカーとして、あのLEGEND XやPhantomで有名なEMPIRE EARS。

Valkyrieと同時に発売された4ES+7BAの11ドライバという弩級イヤホンですね。静電ドライバー自体が高級機にしか積まれていないのに、それを4つも搭載しています。

こういった超多ドラ機は大体どれもそうなんですが、本体はかなり大型で装着に苦労する方も多い気はします。

 

私は問題ありませんでしたが、かなり本体が分厚いです。


【音の特徴】 
<帯域バランス>
低域 ☆☆☆☆-  4
中域 ☆☆☆☆-  4
高域 ☆☆☆☆★ 4.5
<印象評価>
低域 8.1

中域 8.9

高域 8.5

一番印象に残ったのは中低域~中域の深みでした。

低域にはややウォームな感覚があり、その僅かなウォームさが中低域の深みに繋がっている気がします。

低域にキレがないタイプのウォームさではなく、音の立ち上がりが鋭くなくマイルドであることがうっすらウォームに感じるポイントだと思います。こういう音は解像感を損なう事も多いのですが、流石EMPIREといったところで、そういった嫌な特徴は感じませんでした。低域は量もなかなか、音圧も程よい感じです。

高域は静電ドライバーのおかげか、高解像度で情報量の多さをしっかり捌ける余裕を感じます。

EMPIREのフラッグシップですから、普通のハイエンドとしての高水準は軽くクリアしてきます。


【総評】
全体的にはフラットな感覚ですが、各帯域にそれぞれ特徴があって面白いイヤホンでした。

音質に関してはもちろん、特徴もしっかりあるハイエンドらしい一本なのですが…問題はやはり値段でしょう

ここまで高級だとそもそも目標にしても高すぎるし、どうしても一歩引いた目で見てしまうんですよね…

なのでオススメ度も評価の割には伸びない感じになってしまいました。良いイヤホンは高いものですが、高ければ高い程凄いってわけでも無いんですよね。

後学の為に一聴の価値は十分にあると思います。

 

 

 

 

ポタフェスでの大きな目的にA8000の試聴があったんですが、さすがの大注目機種だけあって会場には2台しか試聴機がなく行列状態でした。

そこで会場に居たFinalスタッフの方とお話していたら「FinalSTOREにはA8000の試聴機が4台あるから、そっちのほうが早く聴けるかも」との事だったので、ここからは会場を後にしてFinal STOREに移動して試聴した機種になります。

コレがあの有名なFinalSTOREの甲冑です。

 


③Final MAKE2

 

<オススメ度>☆☆☆☆☆☆☆☆★ 8.5 (試聴)

 

Finalさんの「自分で音を作るイヤホン」シリーズのうちの一つ、1DD・1BAのものがMAKE2です。

フィルターを3箇所自分で変える事で音の特徴を変化させる面白いイヤホンですね。

形状はBシリーズやA8000の原型とも言える角張った形状で、意外とフィット感はなかなか良好です。

とはいえCampfire Audio等のカクカクしたイヤホンが既にあるのでそんなに意外でもないかも?


【音の特徴】 
<帯域バランス>

低域 ☆☆☆☆-  4
中域 ☆☆☆--  3
高域 ☆☆☆★- 3.5
<印象評価>
低域 8.1

中域 7.0

高域 7.2

 

全体の印象としてはフラット傾向な弱ドンシャリかつ、やや低域寄りといった所。

バランスはまぁまぁ整っていて聴きやすいサウンドになっていると思う。

低域がなかなかの圧と太さのある音が出ており、聴き応えはなかなか良い。カチッと角張った低音ではなく、少し膨らみのあるタイプのより音圧として感じやすい低域です。

中域はそれほど特徴の無い感じですが、程よい距離感で鳴っています。低域の主張の方が強めではありますが。

高域は若干遠目です。ただ特定の帯域、キュイッという弦の鳴くような音などはやや強めに出ます

各帯域を通してキレ感と解像度はなかなかありますが、薄いベールを感じる部分もありました。

あまりエッジがある音が好みでない人には合うかもしれません。


【総評】

見た目の高級感もなかなか良く、価格も手頃かつ面白いギミックが楽しめるいい機種だと思います。

多分一番オーソドックスなチューニングの状態で聴いていたと思いますので、ここから好みの音質に変える事で完成度を上げられるのもこの製品の魅力でしょう。

BシリーズやEシリーズはイマイチ好みじゃなかった、という人でも一度FinalSTOREで試させてもらうと、もしかしたら抜群に相性の良いイヤホンに化けるかもしれませんよ。

 

 

 

 

さて、いよいよA8000なんですが…

この機種はここには記載せず、個別の記事を作ろうと思っています。

FinalSTOREで試聴したこの日から憧れ続けて約半年…先日ついに購入に至りました

一週間程かなり聴き込みましたので記事はすぐ書けると思います。

 

半年も寝かせ続けた試聴レビューだったんですが、ようやく書き終わりましたね…

この日イベントで沢山の試聴をしたんですが、最後に寄ったFinalSTOREで全てが引っくり返ったのを今でも覚えています。

なお次回のまとめレビューは今の所2020年に行われた最後のオーディオイベント、ポタ研のレビューになります。

試聴用DAPがSP2000になって初めてのイベントだったので結構気合を入れて聴いてきましたので、大分今の感覚と近い感想になってくると思います。

 

 

では今回はこの辺りで。


前回→ イヤホン試聴まとめレビュー⑥ ポタフェス2019冬編
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次回→ イヤホン試聴まとめレビュー⑧ 密閉型ヘッドホン編 前編