お久しぶりです。

前回から相当期間が空いてしまいましたが、最近聴いてきた機種がいくらかあるので

軽くレビューしてみたいと思います。

 

手持ちの機種もかなり変わりまして、オーディオ的にはもう究極のフルコースが完成したような状態になってまして、良いなぁと思う機種はいっぱいあるんですが

コレが次の目標!みたいなのがちょっと見つかってないんですよね。

そういう流れもあって、ややオーディオ熱が落ち着いてしまった影響があり、ちょっとレビューもご無沙汰、という感じです。

 

まぁアキバに行って聴いた時は必ずメモを取っているんですが、色々やってると書く時間がなくて。主にウマ娘と弐寺ですが…

 

今回からは私の感想重視で、割とさらっと目で行きます。

あんまりガッチリ文章をいっぱい書いても伝わるかはわかんないし、投稿が遅くなりますしね。

 

 

①FitEar DC Costom

ポタ研2019冬で初めて聴いた時の写真。まだまだ知識が少なかった頃。

 

【製品概要】

FitEarは構成を公開しない事が多いので数はわかんないですが

一応ESTとDDのハイブリッドだそうです。

結構高い機種だけど実際いくつ積んでるのかな…

まぁ数が値段ではないとは思いますが、実際物量でお金が掛かるってのは分かりやすいですからね。

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>>>--  8.0 /10
   *中域 >>>>>>>---  7.3 /10
   *高域 >>>>>>>---  7.4 /10

 

先に試聴した最新のDC Tiと比べるとやや大人しめではあるんですが、低域の量が

他の機種に比べて結構豊かでパンチが効いていてガツンと来ます。

瞬発力のある低音で、輪郭がハッキリしてます。しっかり押してくるけど締まっていて弾むような低域ですね。

こういうタイプが好みです。

中高域は価格帯に見合った解像感、キレの良さ。十分ハイエンドの実力です。

全体的には低域が支配的で一番の特徴ですが、その低域も浮いたりはせずしっかり全体のバランスが取れています。

音の質感としてはややしっとり重みのあるタイプで、音場は正円形で、比較的広いです。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆-  9 (試聴)

 

カスタムIEMでユニバは無い機種なんですけど、Nio辺りのノリの良い低域主体サウンドが好評な辺りを見ると結構好きな人も多いんじゃないかなという印象です。

タイプとしてはNioやDarkSkyのような感じですね。

価格がちょっと高いのでなかなか買うのは難しいですが、かなり質の良いリスニングサウンドですのでオススメ候補には入って来ますね。

 

 

 

②FitEar DC Ti

【製品概要】

DCの最新版、チタン筐体製になったDC君です。

まず本体はかなりデカく、そしてかなり重いですが装着感は良かったです。

実際の所はカスタムIEMなので、あんまり関係は無いですけど。

手作業で研磨しているらしく、全然数が作れない機種みたいですね。

分厚くデカイ本体。

 

ちなみに付属してるケーブル、専用の高級ケーブルらしいんですがもんの凄いバネです。

正直、これは使い物にならないんじゃないですか…?

試聴ですらやりにくいくらい硬ったいケーブルでした。

【音の特徴】 

   <帯域バランス> *主張の強さ
   *低域 >>>>>>>>>-  9.0 /10
   *中域 >>>>>>>---  7.1 /10
   *高域 >>>>>>>---  7.4 /10

 

もんのすんごい低域のパワー&POWERですこれ…正直過去最強クラスかも。

DCでも一般的なIEMの中でもかなり上位の低域の量だったんですが、Tiはそれの倍に感じるようなとんでもない極太の低域が頭に殴り込んできます。

 

こう書くと安い機種にありがちなスッゲェ微妙な低域だけブーストしたようなヤツっぽく見えちゃいますが、いやホントにすんごいんですよ。

 

確かにメチャクチャ太いんですけど、響きを撒き散らしてボヤけるタイプの低域では決してなく、響きが残り過ぎないように上手に短くまとめられた締まりのある低域。

この辺りのチューニング技術はFitEarらしい質の良さを感じます。

 

ちなみにこんだけやってても、中域と高域には被っていないんです。

しっかりハッキリ聴こえますし、質の点でもしっかりハイエンド水準です。

こんだけ低域が強いと埋もれてもおかしくないんですが、それがないんですよね。

それ故にこれだけ量感が偏っていても破綻せず、きちんと成立しているのが凄い。

 

音の傾向はDCと同じく高域の響き中心のカラッとした乾いたタイプとは真逆、キラキラは控えめのしっとり落ち着いた厚みのある音です。

低域だけでなく、ボーカル等の中域もある程度立体的な厚みを感じますね。


【総評】

<オススメ度> ☆☆☆☆☆☆☆☆--  8 (試聴)

 

音はトータルでも凄く良いですし、この猛烈な低域はこの機種でしか聴けないかも。

とは思いますが、こういう特徴的なイヤホンって合う合わないもまた濃くなるもので。

フロアで耳イカれるようなデカイスピーカーで振動浴びるのが楽しい人ならオススメですよ。

 

全ての帯域がハイエンドクオリティで、なおかつそれプラスでムッキムキの低域っていう超火力追加兵装を載せたような面白いイヤホンです。

個人的に言えばかなり面白いし評価も高いんですが…オススメという観点で言うと、ちょっと味濃いかもですね。

あと値段も40万近くエグい部類に入ってくるので、相当上級者でもうヤバいの持ってる人ならオススメする感じです。

フラッグシップクラスだと音が良いとか音場が広いのは当たり前で、それプラス個性を求めるっていう人はかなり多いので、そういう意味ではまさにドンピシャかな?

 

買うって言うとちょっと分かんないですけど、一度聴いてみるのは文句なくオススメです。

 

 

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今回はリハビリって事で、カスタム館で聴いてきたFitEarの新作、DC Tiとその前身DCの試聴レビューでした。

若干今までより端折りつつ、素直に感じた事は書けたかなと。

年末に向けてまた色々出るでしょうし、レビューも今日から段々復活していければと思います。

 

 

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