池田町市街を流れる小さな河川で、水源は清見地区から流れて
利別川にそそぐ。現在からおよそ十年前に、ニホンザリガニの調査を
行った過去があるが、果たして現在はどのような結果が得られるだろうか。
図1.清見二線川の標識
目的:池田町を流れる清見二線川に生息する魚類・エビザリガニ類を調査し、
本河川の特徴を考察すること
日時:平成24年7月18日11:30~15:41
使用道具:タモ網、気圧計、温度計(水温計)、定規、pH測定液
筆記用具、メモ帳、プラケース、デジカメ、携帯電話
タオル、胴長など
気象条件:天気 晴れ
気圧 1009 hPa
気温 (Max)27.3℃ (Min)24.0℃
水温 19℃
風向 東
風力 1
pH 7.5
仮説:過去にザリガニ調査が行われているように、ザリガニ類がいる
可能性は高いが、合流する利別川に「ウチダザリガニ」が存在
しているのは周知であり、支流の本河川にも生息しているのは否定できない。
結果:今回は3つのポイント(合流・中流・上流域)に分けた。
図2.奥に見えるのが利別川
図3.フクドジョウ(左)とジュズカケハゼ(右)
・ウグイ 4.1~9.0cm 7匹
・コイ 16.7cm 1匹(逃亡)
・スナヤツメ ? 1匹(逃亡)
・フクドジョウ 5.9~11.1cm 12匹
・ジュズカケハゼ 6.4、6.6cm 2匹
・イバラトミヨ 3.0~7.8cm 44匹
・ウチダザリガニ 3.3~14.4cm 121匹
2.中流域、旭町3丁目付近~伊藤川
図4.フクハラ周辺を流れる伊藤川。清見二線川から分かれる。
・なし
3.上流域、清見地区
図5.周りにはもはや堤防や護岸は見当たらない。
あちこちから湧水が浸み出す。水温9℃でpH8.0
・ザリガニ 6.7cm 1匹
考察:下流域の水深はおよそ40cmくらいで、流れは極めて緩やか、
さらに底床は泥層で、人間が入るのが難しい場所さえある。しかし
生息する魚種は本河川の中では一番多く、大きい魚やウチダザリガニは
移動している姿を見ることができる。
全体から、十勝川水系に生息する魚種と比較しても、他の支流と大差ない。
やはり本河川もウチダザリガニが侵入・大繁殖している。
図6.旭町2丁目付近。除草やゴミ拾い等管理が行き届いている。
一方中流域になると水深は一気に浅くなり、底床は砂礫が多くなるが、
見かける魚類は一気に減少し、ウチダザリガニも少なくなった。
この事実に関しては原因が不明だが、除草剤などの薬品を使っていることが
原因ならば、下流域にも同じような結果が得られるはずだが、
これは調査結果に矛盾するので除外できるだろう。
図7.伊藤川の最上部の砂防ダムの上
清見二線川を遡っていくと、多くの砂防ダムを目にする。
途中「伊藤川」と分かれるが、どちらも4~6か所のダムが
存在し、生物の移動・遡上を困難にしている。
しかし、「池田町」という坂が多い地形の場所では、ダムが
人間の生活に欠かせない存在であるのは事実である。
一般的な小河川にはガードレール(柵)は所々にしか見られないが、
本町内では砂防ダムのため、柵が目立ち「入るな危険!」の注意書きが
図4付近に多い。さらに図7のように水没しているような場所もあるので
とりわけ注意が必要である。
上流域ではザリガニが1匹見つかり、ニホンザリガニのようにも見えるが
若いウチダザリガニにも似ている。両者の大きな違いは「はさみ」の付け根に
白い模様があるかないかだ。画像では分かりにくいが肉眼でみると白い模様は
ほとんどなかった。しかしながら、捕獲できたサンプルは1匹のみだったので
ニホンザリガニと断定するには困難で、「ダムの有無」で決めつけてしまうのは
避けたい。だが下流域にウチダザリガニがいるのは考慮すべき。








