本日調査するのは「古舞川」である。
幕別町内に位置し、以平町より流れて「途別川」と合流する。
過去に同町が町内を一斉調査したが、本河川については
ほとんど触れられてない。(第Ⅱ章 幕別町の現況 図2-2-2より)
そこで私は、あまり知られていない「古舞川」を調査し、
その河川に暮らす生物の生態を考察することにした。
図1.道道238号線を横切る「古舞川」
目的:小河川「古舞川」に生息する魚類およびエビ類を調査し
本河川の生態を考察する
時間:平成24年6月22日 14:35~17:00
使用道具:タモ網、気圧計、温度計(水温計)、定規、pH測定液
筆記用具、メモ帳、プラケース、デジカメ、携帯電話
タオル、胴長など
気象条件等:天気 曇り
気圧 985 hPa
気温 18.5 ℃
水温 14.0 ℃
風向 南西
風力 1~2
pH 7.0~7.5
仮説:途別川と合流することから、本河川も同様の魚類層が観測される
ことが、予想される。しかし、河川周辺住民への聞き込みでは、
「イトウ」や「スジエビ」、「ハナカジカ」、「ウグイ」等、大変多様な
生物が生息していたという。
結果:砂防ダムのため、途別川合流点・中流点の2地点を調査した
①途別川・古舞川合流点
図2.(左)途別川、(右)古舞川
・フクドジョウ 14.1~16.0cm 4匹
・イバラトミヨ 4.4~7.2cm 8匹
・ヤマメ 8cm 1匹
・ニジマス 16cm 1匹
②中流点~砂防ダム
図4.近くに建物はなく、畑と林に挟まれている中流域。
図5.ハナカジカ
・イバラトミヨ 7.3~8.2cm 36匹
・ハナカジカ 6cm 2匹
・フクドジョウ 3.9~22cm 17匹
考察:合流域に生息する魚類の数は少なく、現在の十勝川水系で見られる
普通種のみであり、途別川に生息する魚類と差はない。その最も考え
られる理由として、上流に存在する砂防ダムが生息できる生物を
狭めている。特に、両側回遊型の生物にとっては砂防ダムの存在は
致命的で、当然ダム上流に産卵することはできず、生息種は減少する。
これは中流域でみられた、イバラトミヨ、フクドジョウ、特に陸封型で
知られるハナカジカの存在が、サケ・マスが遡上できない証拠になって
いる。
図6.多数存在する砂防ダム。魚道は無く、落差も大きい。
合流域では、泥が堆積していたのに対して、中流~上流域の底床は
泥がほとんどなく、礫・砂が殆どで水もとても澄んでいた。さらに、
上流に行くほど水流も弱くなり、イバラトミヨの数も増えていったので、
清流を好む魚にとって暮らしやすい環境が上流にあると言える。
図7.川のすぐ横で、土砂を運ぶ重機が多数あった
しかしながら、この地区は土壌改良や砂利の掘削作業が行われている。
さらに周辺の農家では、雑草駆除のために除草剤が使われている。
ひょっとすると、ダム以外にこういった要因が生態系を歪ませているのかも
しれない。










