自由 秩序 は、互いに矛盾 する概念 である。

自由を尊重しすぎると秩序が破壊 され

秩序を守ることに専念しすぎると、自由が失われる。

だが、この二つは両立していないと困るのだ。

自由がないところに進歩はなく

秩序が守られていないと、進歩どころか今日の命さえ危うくなるからだ。

この考え方は、狂信とは無縁の思考法である。

しかし、哲学 を産んだギリシア人

法律 の父になるローマ人 にとってはごく自然で肌になじんだ思考法なのであった。

ローマ人は法の創始者でありながら、次のような格言さえ遺しているのである。

「公正を期してつくられるのが法律だが

そのあまりにも厳格な施行 は不公正につながる」


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