5年前の日本公演も泣きそうになったくらいよかったのだが、今回もまた素晴らしかった。バンド史上最も長く安定したメンバー構成で、老教授のような風貌のジョン・ライドンは生き生きとそこで歌っていた。コミカルな動きをし、曲間で何度も手鼻をやってはまた歌い出す。その見た目と歌唱法、ショーケンにそっくりだなと思ったりもしながら前半は観てたんだが(もちろんライドンさんがオリジナルです)、しかし声の出力は今のショーケンの30倍。その歌ヂカラは本当にとてつもない。独特すぎる歌い回しは、長唄のよう。重低音のシンプルな繰り返しにのせ、浪々と吟じるライドン先生であった。で、改めてこの人は第一級の歌い手であり、そして歌に対してどこまでも誠実な人だよなと実感。と同時に、歌手として新たな領域に入ったんだなという思いも。とりわけ本編後半の「Flowers of Romance」~「(This is not a)Love Song」~「Rise」の流れが圧巻だった。