2018年9月16日(日)
恵比寿リキッドルームで、亜無亜危異「パンクロックの奴隷TOUR 2018」。
昨年ギターのマリが急逝したが、今年になって4人で不完全復活を遂げた亜無亜危異(アナーキー)。今回は新作を携えてのツアーということもあって、4人の…とりわけ仲野茂の気迫がいつにも増してものすごかった。声の威力・出力はもちろん、目の見開き方からもそれが伝わってきたし、肉体から放たれる気のようなものがビンビン感じられた。開幕曲は新作表題曲「パンクロックの奴隷」で、それに続いて名曲「心の銃」がきた段階で既に自分は大興奮・大昂揚状態に入ってしまっていたが、さらに「タレントロボット」「ヒーロー」「団地のオバサン」と初期曲が立て続けに演奏されるに至って理性が完全にふっとんだ。
アンコール3曲含めた全28曲を1時間半で。つまり(いつものことだが)MCなんてものはほんのわずかしかなく、曲間を2秒とあけることなく次々に曲が繰り出されていく。そのテンポ感・スピード感がたまらない。1月の新宿ロフトではやらなかった初期曲もいくつかあったし、それらを含めた全ての曲が今のあの高レベルの演奏力でもって鳴らされるゆえ、37~38年前の曲であってもいちいちぶっ刺さる。リアルサウンドのコラムに書いた通り、バラードの「530」なんかは昔はバラードなんかやってんじゃねえよと思ったものだが、そこから長い月日が流れ、いろいろあって今それを聴くと、やたら胸に沁みたりもするのだった。それと今だからこそ実感として胸に響く歌詞もあったり。「改革子供」とか「平和の裏側」とかね。単純な歌詞ながらいろいろ予見してたとこもあったんだなぁ、っていう。あと、やっぱこの曲最高だな!って感じるのはたいてい明快でポップセンスの溢れたメロの曲だったりするな、ってなことも思ったり。「あぶらむし」とか、改めてすげぇいい曲だなって思ったもん。
新曲群の初期曲との馴染み具合もとってもよいね。「くるくるパトリオット」とか、親衛隊たちもちゃんと新作聴きこんで来てるようで、みんなサビでくるくる指回してたし。回したくなるよね、あの曲は、くるくると。
茂のヴォーカルは日本にあれだけ凄まじい出力と威力のあるロック歌いがほかにいますか?どこにいますか?って問いたいくらい圧倒的なレベルだと僕はずっと思ってるし、伸一は自分にとって日本で好きなギタリスト5指に入るし昨夜もこのバンドを牽引してるのは伸一だよなと改めて思ったし、寺岡もクールに熱くて最高に上手いベーシストだし、コバンは1月のロフトのときは満身創痍といったふうに見えたけど昨夜はだいぶ余裕が感じられてああ相当叩き込んでツアーに挑んだんだな覚悟決めてるなと思ったし。つまり亜無亜危異ってバンドはやっぱ日本でとびぬけてグルーブと威力のある最高のパンクロックバンドであるというのが自分の結論。もうホント、大好き。これからも僕はただのファンとして追いかけていくんだ、って改めてそう思った昨夜。
そんなわけで、ずっと叫んで歌って拳振り上げてたんで声枯れました。一夜明けてもカラダに熱が残り、今日もまたアルバム聴いちゃった。亜無亜危異最高。