2018年8月10日(金)~12日(日)

 

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO。

 

10日に観たのは以下の通り。

 

スカート→水曜日のカンパネラ→電気グルーヴ→ウエノコウジ50生誕祭EXTRA IN EZO(ウエノコウジ、藤井一彦、堀江博久、白根賢一 ゲスト:Caravan、増子直純、Dragon AshのATSUSHI)→フィッシュマンズ(茂木欣一、柏原譲、小暮晋也、関口“ダーツ”道生、沖祐市、原田郁子、ハナレグミ)→KenKen(DJ)。

 

けっこう楽しみにしていたThe BONEZが出演キャンセル(JESSEが頚椎症性神経根症を発症したため)となり、夕方のいい時間に観たいものが特になし。なので、スカートを観たあとはしばらく食べたり飲んだりテントでまったりしたり。そうこうするうちに雨が強まったこともあって、この日は省エネな動きになった。

 

水カンも電グルも観るのはちょい久々だったが、どちらも新しめの曲を要所に置きながらいろいろアップデートされたライブを見せていた。水カンは歌で聴かせる割合が多くなった。電グルはギタリストの途中参加もあった上、終盤では“あの”日出郎(ショーダンサー、ドラァグクイーン)がステージに登場。たっぱがある上、華もあって、しびれた。さすが、見せ方をわかってらっしゃる。知らなかったんだが、日出郎と電グルのつきあいは長く、今年になって92年のデビュー曲「燃える!バルセロナ」を卓球がリメイクしたこともあっての共演だったようだ。日出郎ありの電グルを観れたことは今年のライジングの収穫のひとつ。

 

ウエノコウジ50生誕祭EXTRA IN EZO(ウエノコウジ、藤井一彦、堀江博久、白根賢一 ゲスト:Caravan、増子直純、Dragon AshのATSUSHI)は、50になったウエノへの祝福感が終始満ちているあったかいステージだった。最後だったかにCaravanを中心に歌われたザ・バンドの「The Weight」の日本語カヴァー(石やんや清志郎が歌ってたあのバージョン)がグッときましたね。旅は続くってことなんです。

 

そしてフィッシュマンズ。佐藤亡きあとのフィッシュマンズはアラバキほかで数回観たことがあるが、自分的には今回の音が過去最強に深く響いたし、セトリにもしびれた。わけても5曲目「WALKING IN THE RHYTHM」から「WEATHER REPORT」ときて「ナイトクルージング」に続いたその流れ。たまらなかった。欣ちゃんがこのステージにかける気持ちの強さがビンビン伝わってきたし、永積くんのヴォーカルも素晴らしく、いまフィッシュマンズを歌い継いでいくのは彼しかいない、とか言いたくなる感じ。

 

フィッシュマンズの音の余韻に浸りながら、まだ終わりたくなくて外でコーヒー焼酎など飲みながらまったり。雨は俄かに強まって、豪雨と言っていいほどになったが、KenKenのDJが楽しくてしばらくそのまま飲み続けたあと、お店も閉まりだしたので午前2時頃にテントへ。激しい雨は確かに辛かったものの、それなりに楽しんだ1日に。

 

それにしても、ライジングのお客さんの雨対策はユルい。ゴアテックスのしっかりしたレインウェアじゃなく、ペラペラの(コンビニで売ってる500円くらいの透明の)レインコートを着てる人がけっこう多いし、びしょ濡れのTシャツにサンダル履きの人も普通にいたりして、フジロッカーなんかとはフェス意識が全然違うのが面白い、というか妙な懐かしさを覚える。風邪ひかないのかなって心配になったりも。

 

続いて11日。観たのは以下の通り。

 

緑黄色社会(4曲ほど)→リンダ&マーヤ→よよかの部屋(Char、Kenken、奥田民生らが参加)→スチャダラパー→DARUMAbrothers(武田英祐一&竹原ピストル)→ザ・クロマニヨンズ(2曲)→山下達郎→Char→The Birthday→エレファントカシマシ(遠くから数曲)→竹原ピストル→Dragon Ash(遠くから数曲)→東京スカパラダイスオーケストラ

 

1日目に対して、この日は体力の限界まで動いてがっつり観た感じ。ですが、こちらの感想は(理由あって)簡単にすませます。すまぬ。

 

リンダ&マーヤ、ふたりだけで気合入りまくった全力ライブ。ドラムレスで慣れないリズムボックスを操作しながらもそれを笑いに変え、マーヤは人の上にのぼってゴリゴリとギターを弾きまくった。これぞロックンロール。/ 突然決まった竹原ピストルのおもしろユニット、DARUMAbrothers。ソロでのピストルとはまったく違って、リラックスしながらおふざけ全開。たまたまだったが観れてよかった。/ 達郎さんは、これぞ神セトリってやつ。特に後半は硝子の少年〜ハイティーン・ブギ〜(竹内まりやも加わっての)アトムの子という畳み掛け。さらに恋のブギウギトレインときて、最後がさよなら夏の日。大大満足。/ そんな達郎さんのライブにまったくひけをとらないくらい、自分的にはCharのライブに感動。あの余裕、アドリブの出し方。達郎さんにはないいろんなかっこよさがCharにはある。/ エレカシは宮本くん、ずいぶん声を出すのが苦しそうで、フジのほうが10倍よかった。/ ピストルは間近で見ると生ギターと声の迫力がとてつもなく、故に歌が(歌詞が)ぶっ刺さりまくり。/ そしてトリはスカパラと多くの友人ゲストたち。大団円。そのセトリは以下の通り。

 

①火の玉ジャイヴ with中村達也 ②スキャラバン with中村達也 ③美しく燃える森 with奥田民生 ④カナリヤ鳴く空 withチバユウスケ(The Birthday) ⑤銀河と迷路 ⑥流れゆく世界の中で withキヨサク(モンゴル800) ⑦SKA ME CRAZY ⑧野望なき野郎ども withTOSHI-LOW(BRAHMAN) ⑨追憶のライラック withハナレグミ ⑩星降る夜に with甲本ヒロト(ザ・クロマニョンズ) ⑪水琴窟 ⑫爆音ラヴソング with尾崎世界観(クリープハイプ) ⑬白と黒のモントゥーノ with斎藤宏介(ユニオン・スクエア・ガーデン) ⑭ちえのわ with峯田和伸(銀杏BOYZ) ⑮めくれたオレンジ with峯田和伸(銀杏BOYZ) ⑯DOWN BEAT STOMP ⑰Paradise Has No Border

 

達郎、Char、スカパラ。その、普通じゃ観れないようなライブの中身の圧倒的な充実度。満足度。北海道まで観に行ってつくづくよかった。さすが20周年。