2017年1月7日(土)

 

新宿武蔵野館で、『湯を沸かすほどの熱い愛』。

 

去年見損ねていたものの1本。たいへん評判がいいので観とかねばと思って観に行った。

 

話の展開の仕方とか、その片付け方とか、普通に考えたらけっこうトンデモなところも少なくないのだが、役者たちの演技がよいので、そういうところもわりと素直に受け入れられる。『紙の月』でも思ったが、宮沢りえはいい女優さんになったものだ。

 

オダギリジョーのダメ男ぶりにシンパシーを感じたのは、自分もダメ男だからだろうか。

 

泣いた。そりゃあ泣いた。お客さんのみんなが同じ場面ですすり泣いていた。泣くようにできてるんだからしょうがない。でもそれはいかにもあざといお涙ちょうだい的な、いやらしい作りとは違う。評判がいいのもよくわかる。