2016年11月30日(水)

 

新宿TOHOシネマズで、『ストーンズ オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』(一夜限りのジャパン・プレミア上映)。

 

予想を遥かに上回る感動的なドキュメンタリー。これは一夜と言わず、せめて1週間限定とかで劇場公開すべき。Bru-ray~DVDで観るのとでは全く印象が異なるはずだ。

 

“あの”キューバ公演の実現がいかに奇跡だったのかがよくわかる作品。そしてあのタイミングでしか実現しなかったということも今ならわかるわけで、その意味でもなんとも言えない気持ちになる。カストロへの言及もあるが、そのカストロはもういない。開催時期に関して重要な鍵を握っていた“登場人物のひとり”、オバマの政権も終わった。時代は変わったんだといった言葉があったが、そこからまた時代は変わったのだ。

 

南米のストーンズ・ファンの思いの熱さが素晴らしい。南米各国のたくさんの人がストーンズを観て泣いていた(わけてもアルゼンチンの通りを走る車中のミックを目にすることができたことでしゃがみこんで泣いていたおっさん、よかった!)。キースもどっかの公演でファンの熱い思いに感極まっていた。厳しそうなストーンズの女性マネージャーまでもがキューバ公演の実現に泣いていた。観ている僕もやばかった。そして映画が終わると、ハンカチで涙を拭っている人が何人もいた。

 

劇場でストーンズを観ると、必ず「ストーンズ最高」の思いが増幅される。さらに、またさらに増幅される。ああ、もう一度この作品を劇場で観たい!