2015年12月5日(土)

東京国際フォーラム ホールAで、井上陽水。

母と井上陽水を観てきた。中1のとき、初めて買ってもらったLPレコードが陽水のライブ盤『もどり道』で、毎日のように石神井のアパートで母とふたり聴いてたものだった故。「いろいろ思い出すねぇ」なんて帰りに話したりもしながら…。

前に(NHKホールで)陽水のライブを観たのは7~8年前だったかもっと前だったか思い出せないけど、いやあ、いまの陽水はとんでもなく凄いね。歌唱そのものも間の取り方も以前にも増して超独特。喋りは語り口も内容もあまりに面白く。構成も斬新で「この曲に続けてこの曲やっちゃうの?!」という驚きばかり。加えて「この曲をこんなアレンジでやっちゃうの?!」という驚きも。いろいろと予測不可能すぎてもう。

とりわけ僕的にはアレンジの妙に唸らされまくり。特にいまの陽水にもっともフィットしてたのがジャズ(ってかジャジー)とラテン(特にサルサ)であったことが興味深かった。サルサのリズムがねぇ、合うんですわ、陽水の曲と声に。聞けばそれまで名前すら知らなかったデ・ラ・ルスとの出会い(紹介者はタモリ)が大きいそうな。

カヴァー新作『UNITED COVER2』からは6曲。拓郎の「リンゴ」(ボッサ・アレンジ)がやっぱ絶品。オリジナルでは「ジェニーMy love」が聴けたのが嬉しかった。あと、アコギざくざくかき鳴らしての「青い闇の警告」も。そして本編締め曲「とまどうペリカン」の深い夜の雰囲気に濡れた。

まったく、こんなひとはいないよなぁ。似てることやってるひとだってひとりもいない。井上陽水、唯一無二。日本のポピュラー音楽界最大の個性であることを再認識しました。