stimのメンバーを中心とし、サックス2本やパーカスや女性コーラスも含んだ9人(Big Benもいた!)をバックにラップする田我流のバンド表現。
鳥肌が立つほど素晴らしかった。このバンドでのデビューライブも僕は同じwwwで観てるが、田我流のラップのバンド音との溶け込み度合と進化に目を見張るものがあり、短期間でこれほどのレベルまで仕上げてきたことに吃驚。試しにバンドをやってみましたなんてものでは全くなく、田我流の本気度がビシビシ伝わってきたし、何よりこのバンドをバックにやれることの素直な喜びが終始現れていたことになんだか僕も嬉しくなった。
ジャズでアフロでソウルでフリーキーでグルーヴィー。編成も含め、その音のノリから僕が思い出していたのは……そう、じゃがたらだったりする。そう思って観ていたら、カラダ丸ごとバンドの音にのって機関銃のように言葉を放ち、ときに歌ったり咆哮したりもしながらステージ上をウロウロするように動く田我流も江戸アケミに通じるものがあるように思えてきた。日本のいまをぼやきながらも、でも楽しくやろうぜといった方向にもっていこうとする感じなんかもそういえばけっこう似てるんだな。
まあ、観てもらわないことにはわからないと思うし、田我流からじゃがたらを思い浮かべるひとなんて僕ぐらいしかいないだろうけど、そう感じたんだからしょうがない。
アルバム1枚分なので、アンコール含めて1時間15分程度のライブだったが、終わって出るときに男性客が「これ、4時間観たいわ」と友達に言っていて、それは僕もまったく同感。
ヒップホップしか聴かない若者にどう映ったかはわからないが、僕はいまの田我流のやろうとしていることを1000%支持する!
これでいよいよ彼の念願だったフジロックもそう遠くないところに見えてきたと言っていいんじゃないかな。ってか、観たい! フジで。
